暗殺教室 in Hero
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緑谷出久の暗殺教室8 修学旅行の時間 2時間目
誘拐騒動が無事に終わり、旅館に戻ってきた出久達。他の班のところでは暗殺に挑んだが、結果は惨敗。プロのスナイパーも殺すことは叶わなかった...
現在はそれぞれが銭湯に...
磯貝「いい湯だな...」
木村「疲れが取れる...」
出久「......」
出久は下はタオルを巻いているが、上着を脱ぐのを躊躇して銭湯の入り口にいた...それは自身の身体についているものを見られることに抵抗があったからだ。
千葉「どうした緑谷?」
村松「まさか恥ずかしいとか思ってるのかよ」
前原「男なら堂々としろ〜!!」
出久「ストップ!!うわっ!!」
前原が出久の不意をついて、上着を脱がせた。
吉田「......はっ......?!」
磯貝「緑谷...!その火傷の跡は...!?それがいくつも...」
三村「打撲痕みたいなアザまで...でも見た感じ相当前についた感じだよな...肌の色が変色しちゃってる...」
出久「い、いやぁ...昔色々あってね...見られるのに抵抗が...」
前原「ご、ごめん!」
出久「良いんだよ、気になるのは仕方がないよ」
出久の身体が顔と似合わずに、まさかあそこまで傷だらけの身体とか思わなかった。
岡島「ま、まあ入れよ!今日の疲れを取ろ、うおっ!?」
話を変えるために岡島が早歩きで出久に向かっている途中に、転んで無情にもその手は出久の下半身を隠していたタオルに引っかかった。
そして落ちた。
寺坂「でっ...!?!?」
出久の出久を見て、男子の殆どは自信をなくした...
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お風呂を上がった後は、旅館のゲームセンターで神崎のシューティングゲームの腕前を見ていた。
奥田「凄い...!意外です、神崎さんがこんなにゲーム上手だなんて!」
神崎「なんだか恥ずかしいな...///」
杉野「おしとやかに微笑みながら手つきはプロ並みだ!」
神崎「黙ってたの。ウチじゃ遊びができても白い目で見られるだけだから...でも、周りの目を気にしすぎてたのかも。服も趣味も肩書も、逃げたり流されたりして身に着けていたから自信が無かった...でも緑谷君に言われて気付いたの。大切なのは、中身の自分が前を向いて頑張る事だって。だから緑谷君は強いんだなって分かった...」
出久「そ、そうかな...?...えっ、今のどうよけたの...?」
出久は神崎のゲームの腕前に夢中になっていた。そもそも出久にとって友達とゲームする事態がほぼ初めてと言っても過言ではない。
出久が神崎の邪魔にならない程度にゲームの画面に顔を近づける。それでも神崎の視線の端に出久の顔が近くになる。
神崎「...っ!...敵にパターンがあるから、それを掴めば簡単だよ......///」
神崎の手は今もプロの手つきを保ったままであるが、目線が画面を見ていない。
茅野(完全に緑谷君見てるよ...。でも肝心の緑谷君はゲームに夢中になってるし...あーもどかしい)
渚(これはやっぱり...)
杉野(神崎さんが...し、幸せなら...お、俺はぁ......くぅぅ......)
渚・茅野(杉野(君)......どんまい...)
出久、渚、杉野、岡島が男子の部屋に戻る最中...男の方の風呂場に向かう、中村と不破がいた。どうやら殺せんせーが入浴しており、覗き見するという。
岡島「覗きは男の仕事だろ!!」
出久「捕まるからね!?」
だが、裸を見ることも叶わず、風呂場の窓からするりと逃げられてしまった。
岡島「中村...この覗き虚しいぞ...」
全員が本気の虚しさを感じた...
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そして大部屋に戻って少し話していると、気になる女子ランキングが始まった。
出久(......う、うーん...よく分からない...それに仮に誰かに投票して、僕に好かれているってバレた女子が気の毒だ...けど修学旅行らしくて楽しい...!!)
出久はこういう時はネガティブになる。
集計結果を見ると、神崎が一位となっていた。
磯貝「この投票結果は男子の中で内緒な」
前原「そりゃそうだろ。てか、やっぱ一位が神崎か...嫌いな奴はいないもんな」
三村「で?うまく班に引き込んだ杉野はどうだったんだ?」
それで杉野に聞いたが、杉野の顔がどんどん暗くなっていく。
杉野「あっ、うん...まあ、色々トラブって...うん、あんまり話せなかった...うん、はい...ううっ...」
事情を知らない一同「杉野ぉ!?!?」
そんな中、飲み物を飲んでいるカルマが大部屋に戻ってきた。
カルマ「何面白いことしてるの?」
前原「この状況見ろよ!どこがだよ!杉野が今日の班のことについて聞いたらさ!」
カルマ「あー...俺と渚君は理由を知ってるよ。そっとしときなよ」
磯貝「何があったんだよ...じゃ、じゃあ話を変えて、カルマなら誰を選ぶ?」
カルマ「うーん。奥田さんかな。彼女なら怪しげな薬とかクロロホルムとか作れそーだし、俺のイタズラの幅が広がるじゃん」
前原「絶対くっつかせなたくない2人だな」
渚「ね、ねえ杉野。まだ終わったわけじゃないし...」
杉野「でも見たろ...あの顔...完全に目に入ってるのは......はぁ...」
殺せんせー「杉野君...その経験は君を強くするでしょう。今は泣きなさい...」
出久「い、いつのまに!?!?」
殺せんせー「せんせーは君たちの様子を見にきた...」
その時殺せんせーの袖から、手帳が。落ちた時に開いたページには、今回の女子のランキングが書かれていた。
三村「既に見てたのかよ!!しかも覗き見じゃねえか!!」
前原「プライバシーの侵害だ!!殺せ!!」
杉野「くそぉぉぉ!!!!」
杉野はやり場のない悲しみと怒りを殺せんせーをぶつけるように先頭に立って殺せんせーを殺そうとし始める。殺せんせーはマッハで逃げた。
殺せんせー「こういうものを知るためにせんせーの速さがあるんですよ!!!後杉野君!顔が怖いですよぉ!?」
片岡「えー好きな男子?」
中村「こういう時そういう話でしょ!」
女子の方でも色恋沙汰の話になっていた。
倉橋「私烏間先生!」
中村「それはみんなそうでしょ。クラスの男子の中で」
倉橋「えー」
中村「うちのクラスでマシなのは磯貝と前原くらい?」
片岡「えーそうかな?」
中村「そうだよ〜まあ前原たらしだから残念だけど」
矢田「顔だけならカルマ君も良いよね」
岡野「素行さえ良ければね〜」
一同「そうだね〜」
倉橋「あっ、じゃあ緑谷君!」
岡野「どうして?」
倉橋「だって緑谷君、C組に絡まれてた時に助けてくれたし、その事でE組に来ても全然怒ってないし。それに一番は強くなったら猛獣を捕まえてくれそう!」
倉橋の好きなタイプはどんな猛獣も捕まえてくれる人である。
速水「確かに。E組に対しても差別なんか一切しない」
中村「あー、顔はまあ幼い感じだけど、中身はイケメンだね。ねえ、今日緑谷と組んでいた女子はどんな感じだった?」
奥田「緑谷君は凄い人...ですね。殺せんせーの防犯に関してのところを暗記して、すぐにお二人を個性を使って助けに行きましたし」
原「なんでそこだけ暗記を...」
奥田「なんか少し前にヴィランに襲われた経験からだそうです」
一同「運悪!!」
奥田「それにすぐ他のみんなを心配していて、本当に優しい人だと思いました」
中村「ふむふむ、それで他の2人は?」
茅野「私からじゃなくて、神崎さんから聞いたほうがいいと思うなぁ〜」
茅野はにやにやとした顔で神崎を見た。その反応に神崎は頬赤らめた。
神崎「えっと...その...み、緑谷君は...あの...///」
矢田「えっ...まさか...!!」
中村「ほぉ...ねえ茅野ちゃん。何があったか詳しく...教えてくれない」
そして茅野は出久が倉庫で言った言葉、その後の神崎の反応について事細かく伝えた。
中村「過去のことを伝えても、守り切ろうとねぇ...随分女たらしなセリフをよく...」
不破「凄い、少年漫画の主人公そのものじゃん!!!」
その通りである。
片岡「そんなこと言われたらそりゃ意識しちゃうよね」
神崎「べ、別に好きってわけじゃ...///」
岡野「その顔で言われても説得力ないよ...」
速水「でも、そういう事をそのタイミングで堂々とスラスラと言えるってことは、いつも周りの事をそう思ってるってことだよね」
一同「......確かに...」
純粋に出久のヒーロー脳が凄いと一同は思った...
イリーナ「ガキども〜もうすぐ就寝時間って一応言いに来たわよ」
ビールを片手にイリーナが女子部屋に来た。
矢田「ねえねえ!ビッチ先生の大人のお話教えてよ!」
中村「それいいかも〜神崎ちゃんのためになるかもだし」
神崎「えっ、あの...ふぇ...」
ということですイリーナによる、トークショーが始まった。
一同「えぇー!?」
中村「ビッチ先生まだ20!?」
岡野「毒牙みたいな性格なのに」
イリーナ「今誰言った!!!!...あんた達は平和な国で生まれたんだから、徹底的に女を磨きなさい。女の賞味期限が短いんだから」
矢田「ビッチ先生の今まで堕としてきた男の人の話を聞きたい!」
イリーナ「いいわよ。子供には刺激が強すぎるかもしれないけどね...」
イリーナの体験に女子達は真剣に耳を傾ける。神崎が一番頬を赤らめて真剣に聞いている。
イリーナ「あれは17の時...って!何女の園に入ってきてるの!!!」
指を刺す方向には、いつの間にか座布団に正座をしている殺せんせーがいた。
殺せんせー「私も色恋沙汰の話を聞きたいのです」
茅野「えー、じゃあ殺せんせーの色恋沙汰の話はないの?」
その言葉に生徒達から責め立てられたが、殺せんせーはマッハで逃げた。
イリーナ「捕らえて吐かせて殺すのよ!!!」
そうして殺せんせーは男子からも女子からも襲われる羽目に。
出久「結局暗殺をするんだね...女子の方では何をして殺せんせーがあんな目に?」
神崎「えっと......こ、恋バナで...」
出久「同じ感じか......もう修学旅行も終わりか...また明日からも暗殺頑張ろうね」
神崎「う、うん!」
事情を知ってる者達(なんかいい感じ!)
廊下で暗殺が続けられている中、旅館の人が歩いてきているのが見えて、暗殺をすぐに止めた。殺せんせーも影に隠れた。
「あ、あの今...」
磯貝「き、気にしないでください!」
旅館の係の方達は、用がある以外大部屋の方には一切近づかない。何かあっても、生徒達の方から尋ねて、暗殺を悟らせないようにしていた。
「えっと、緑谷出久さんという生徒は...」
出久「は、はい。僕です」
「あなたに用があるという他校の生徒さんが...」
出久「他校の...?どんな感じのですか?」
「赤い目に、ツンツン髪の...」
出久「っ!!!.........わかりました。みんなごめん。僕はその人に会ってくる。もし...外で何かあっても気にしないで」
出久は暗い顔を浮かべたまま、旅館の外に向かっていった。
前原「気にするなって言われても...」
岡島「こっそり見に行くしかねえだろ...」
殺せんせー「にゅや...心配ですね。さっきの緑谷君にはいつもの明るいモノがありませんでした...」
殺せんせーもどこか真剣な声色で生徒達は出久のことが気になり始めた。そのためバレないように見るということになった。
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旅館の外に出ると、出久を呼んだ人物がいた。
出久「...久しぶりかっちゃん」
爆豪「面貸せよナード君」
旅館から少し離れて、人通りのない、静かな空き地...ここでは出久と爆豪の2人だけだ。
出久「...何の用かな?かっちゃんも京都に修学旅行だったんだね」
爆豪「てめぇ...この前俺を見下していたが...学校だと底辺のクズに成り下がってるようだなぁ!!」
出久「...それをどこで」
爆豪「大通りで馬鹿みたいに走ってたろ。そん時の他のモブどもが言ってたんだよ。E組に落ちたってな。差別を受けるクラスなんだろ」
出久「......」
爆豪「そんなクラスにいる奴が...よく俺の事を見下したなぁ!!!あぁ!?!?」
爆豪は出久の胸ぐらを掴んだ。
出久「やめなよかっちゃん...それにクラスの事をそんなふうに言うのをやめてくれよ」
“BOM!!!!”
爆豪「言うようになったなぁ...!デク!!道端の石っころ以下が!!俺に指図すんじゃねえよ!!!」
爆豪は出久のことを投げようとしたが、出久はその腕を掴んで、逆に爆豪のことを抑えた。
出久は分析が得意だ。烏間の体術も分析している。その成果が発揮できた。
爆豪「っ!?!?クソデク...!!本気で殺されてぇようだな...!」
出久「かっちゃん。そんな簡単に殺すとか...やめた方がいい」
出久も学んでいる。ヒーローを目指す力だけでなく、暗殺者としての力も。
爆豪「っ!?!?!?っ...!だからぁ......その見下した目で俺を見るなぁ!!!」
“BOOOOM!!!!!”
出久「がっ!?!?」
顔面に爆破を受けて、出久は顔に軽い火傷を負ってしまった。
爆豪「へっ...調子に乗るからだ。無個性の底辺のゴミカスが俺の人生設計を邪魔すんなよ...」
出久「...言いたいことはそれだけ?なら早く戻ったほうがいい。他校同士で問題を起こしたとバレたら厄介だ。僕は何もしないから、かっちゃんも早く帰ってくれ」
爆豪「ちっ...命令するなってるだろうが...ふんっ、忠告はしたからな......!そうだクソナード君...俺からいいアドバイスをやるよ。
来世は個性宿ると信じて高い所から、ワンチャンダイブ!!!」
そう言って爆豪は行ってしまった。出久は爆豪にやられた顔の傷を撫でる。
出久「......変わらないなかっちゃんは...」
そして出久は旅館に戻ろうとすると、幾つもの影が物陰から出てきた。
出久「...っ!...みんな見てたんだ...ごめんね嫌なものを見せちゃって...」
渚「緑谷君...彼は...?」
出久「僕の幼馴染だよ。爆豪勝己って言う。だからかっちゃんなんだ」
前原「あんなのが幼馴染って...!?なんでもっとやり返さないんだよ!」
磯貝「...緑谷の体にあった火傷の跡って、あいつの個性のせいか?」
出久「まあね。ずっと僕のことが気に入らなくて、やられちゃってた」
茅野「幼馴染ってことは本当に小さい時から...」
出久「うん。10年くらい毎日やられちゃってたかな。よくも飽きないよ...」
その言葉に一同が絶句した。あんな最低なやつの虐めを10年間耐えていたとは...いつも穏やかな出久からは考えられない過去だった...
殺せんせー「...緑谷君。正直私は君に危害を加えた彼を放っておきたくありません。でも......これは君自身が終わらせようとしているんですよね」
出久「はい。かっちゃんもヒーロー志望なんです。だからきっと殺せんせーを暗殺した未来でまた会うと思うんです。その時に彼を超えて見せます」
殺せんせー「そうですか...では緑谷君。君のその傷は先生が治しましょう。今まで受けた傷跡も」
出久「ありがとうございます」
岡島「マジかよあれがヒーロー志望!?」
三村「ヴィランの方がお似合いだぜ...」
カルマ「ねえ聞きたいんだけどさ、俺からしたら緑谷って、人をそんなに怒らせたりしないと思うんだ。あんなふうになったきっかけがあるんじゃないかな」
出久「うーん...まあ無個性がヒーロー目指すのが嫌だったんじゃない?」
カルマ「そ、それだけ...?」
出久「うん。あとは僕の存在自体かな」
中村「ちょっ...冗談でしょ...!?他に助けてくれる人は...?」
出久「いなかったな...かっちゃんは成績優秀でスポーツ万能でイケメンだから、他の子達も先生もかっちゃんの味方だったからね。唯一の味方はお母さんだけだったかな...」
重すぎる内容に更に固まる生徒。
そしてほとんどの生徒が同じ事を思った。
渚(そんな辛い過去があるのに...なんで緑谷君はこんなにも強くて前を向いていられるんだろう...)
旅館に戻り、出久が殺せんせーの治療を受けている間...男女共に一つの大部屋でさっきのことを話していた...
前原「いくら無個性だからって...俺らも無個性だけどさ、緑谷と同じぐらいにやられたことがあるやついるか?」
誰も首を縦に降らなかった...
中村「ねえ、風呂の時の怪我とか言ってたけどさ...あれって」
磯貝「...所々変色してたり、火傷の跡があったり...酷かった...」
木村「あいつ、まさにガキ大将って感じだったな。寺坂より酷いかも...」
寺坂「ちっ、いくら俺でもあそこまでやるかよ...」ボソッ...
神崎「緑谷君......」
カルマ「虐めていた理由には俺も流石に驚いた...けど、あいつさ...見下した目で見るなって言ってたじゃん?今までで緑谷に負けたことがあるんじゃないかな...」
渚「でも緑谷君はそんな事を...」
カルマ「あっちからしたらじゃない?イジメを受けていたのに、あんな人格者になってるんだよ?普通は卑屈な性格とかになるかもしれないのにさ。マジで緑谷のことすごいって思った...」
イリーナ「...はぁ、どの国にも個性差別ってあるのね...まあ今回の緑谷のやつは周りから見ても結構酷いレベルだけど...」
烏間「...ああ」
すると出久と殺せんせーが戻ってきた...
出久「えっと、殺せんせーのおかげで綺麗になりました。凄いですね粘液」
殺せんせー「そうでしょう?せんせーに不可能はありません」
茅野「ねえ緑谷君、どうしてあんな事やられても、ヒーローを目指し続けられるの...?」
茅野の質問は他の者も知りたかった。十年間も苦しみ続けても、夢を追い続けて、今も強くなろうとするのか...
出久「...僕はね、かっちゃんにいじめられる前から、オールマイトが100人以上を助ける動画を見てたんだ」
不破「あっ、その動画知ってる。結構血とか出てるから小さい時とか無理だったな...」
出久「それを見るのが大好きだった。
オールマイトが人を助けて笑顔にするのが好きだった。
笑顔で助けようとするのがカッコよかった。
オールマイトが今の僕に夢を持たせてくれたんだ。それが僕の人生の始まりとも言える。だから諦めたくなかった...かっちゃんに虐められてもそれが変わらなかった。
今じゃ個性があるからその夢が更に大きくなったんだ。
僕は困っている人を必ず助ける、最高のヒーローになりたい!みんなが笑って暮らせる世の中にしたいんだ!
...だから僕はヒーローを目指す」
出久の強い目に誰もが黙る...
E組に堕ちて、自分は不幸である。もうダメだ...などと思っていた自信を恥ずかしく思う。
自分よりも辛い過去を持っているのに、今も夢を追い続けて、強くなろうとしている出久に比べ、自分達は簡単に諦めていたんだと理解した。
これ以上情けない事を考えていたら、同じクラスであるはずの出久に追いつけなくなると思った...
だから自分達も強くなるべきだと考えた...
殺せんせー(オールマイトのようにですか.........きっと立派なヒーローになれると思いますが...彼と同じにはなってほしくないですね...)
茅野(最高のヒーローになりたい...か......“その時”が来た時には、私をどうするのかな......強いね緑谷君......羨ましいよ)
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