新オズの臆病ライオン
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第一幕その四
「こんにちは、元気だった?」
「ああ、この通りな」
「私達は元気よ」
お二人は笑顔で応えました。
「今日も楽しく畑仕事をしてるわ」
「二人でな」
「それは何よりね、それでよね」
ドロシーはさらに言いました。
「あの子達も来てるわね」
「今テーブルの方にいるぞ」
「あちらにね」
二人でドロシーにお話します。
「それでお茶を飲んでいるわ」
「お菓子も楽しんでいるぞ」
「さっきまで遊んでいてね」
「わし等を手伝ってくれると言ったが遠慮したんだ」
「お仕事もうすぐ終わるから」
「気持ちだけ受け取ってな」
「そうなのね、じゃあね」
ドロシーは二人の言葉を聞いて頷きました。そして一緒にいる皆に言いました。
「じゃあ今からね」
「うん、そちらに行こう」
ドロシーの足下にいるトトが応えました。
「テーブルの方にね」
「おや、かなり楽しんでいるね」
かかしはテーブルの方を見て言いました。
「皆ね」
「そうだね、楽しそうに飲んで食べて」
樵もそちらを見て言います。
「実に楽しそうだね」
「皆楽しそうで何よりだよ」
臆病ライオンはこのことを自体を喜んでいます。
「本当にね」
「ここまでお茶とお菓子の匂いがするよ」
腹ペコタイガーは思わず舌なめずりをして言いました。
「レモンティーにレモンパイだねこれは」
「じゃあそっちに行こう」
ボタン=ブライトも見て言います。
「そうしよう」
「ええ、皆でね」
ドロシーも応えてでした。
皆で五人のところに行きます、する五人は笑顔で自分達から挨拶しました。
「こんにちは、ドロシーさん」
「また来させてもらいました」
「それでこちらに出まして」
「今はご馳走になってます」
「ヘンリーさんとエマさんからいただいています」
「そうなのね。事情は聞いてるわ」
ドロシーは笑顔で応えました。
「それじゃあね」
「はい、それならですね」
「これからギリキンですね」
「あの国に行きますね」
「そうしますね」
「僕達もご一緒させてもらっていいですね」
「是非ね。実はギリキンの北の諸国が集まってね」
ドロシーは五人を迎え入れることを決めてからさらに言いました。
「会議を行うけれど」
「僕達はその会議にオズの国代表として出席するんだ」
かかしもお話します。
「その為にあちらに行くんだ」
「今回はオズマ姫は同じ時期にグリンダさんと会談があってね」
樵はオズの国家元首である彼女の事情をお話しました。
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