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オズのカリフ王

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第十一幕その十一

「本当に」
「全く以てね」
「では明日はです」
「たこ焼きね」
「それを食べましょう」
「皆でよね」
「お好み焼きと焼きそばも出して」
 そしてというのです。
「食べましょう」
「どれも秀吉さんの街の名物なのよね」
 しみじみとしてです、トロットは言いました。
「大坂城のある」
「あっ、あの街ですね」
 天姫さんも笑顔で応えました。
「私も行ったことがあります」
「貴女もなのね」
「いや、あの街が人気がある理由がわかりました」  
 笑顔で、です。トロットに言うのでした。
「漫才に落語に浄瑠璃に」
「美味しいものも一杯あるのよね」
「先程お話に出たものに」
「名物カレーに夫婦善哉にラーメンに豚まんに」
「それにアイスキャンデーにきつねうどん」
「串カツもなのよね」
 二人でそうした食べものも出していきます。
「ミsクスジュースもいいわ」
「はい、あちらも」
「本当に美味しいものが多いのよね」
「そして素敵な人達が大勢おられて」
「秀吉さんをはじめとしてね」
「大坂城や通天閣もありますし」
 天姫さんも笑顔で言います。
「本当にです」
「素敵な街よね」
「あそこにまたです」
「行きたいわね」
「そうですよね」
「旅行はいいのう」
 ノーム王もしみじみとした口調でバッテラを食べて言いました。
「前から思っておったが」
「今はな」
「尚更にじゃ」
「思う様になったな」
「そうじゃ」
 こうドワーフ王に答えました。
「今回の歴訪でな」
「そうなったな」
「わしも巡りたいしな」
「わしもじゃ」
「他のノームの者達にもな」
 彼等にもというのです。
「是非な」
「旅をさせたいな」
「大々的にな、わし等が楽しむのなら」
 旅をというのです。
「当然な」
「民達もな」
「旅をしたい者はな」
 そうしたい人達はというのです。
「是非じゃ」
「どんどんじゃな」
「旅をしてもらい」
 そしてというのです。
「そのうえでな」
「楽しんでもらうな」
「うむ」
 実際にというのです。
「そうしてもらう」
「旅は何かと楽しめる」
「そうじゃ、だからな」 
 それでというのです。
「民達でそうしたい者達にはどんどんな」
「させるな」
「そうする」
「ではわしもな」
 ドワーフ王も頷きました。
「今言った通りな」
「民達にじゃな」
「そうさせるぞ」
「旅をしたい者達にはじゃな」
「今お主に応えておったが」
「同意してであったな」
「そうであったしな」
 それだけにというのです。 
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