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星河の覇皇

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第八十五部第二章 日本大使館その二十五

「政治は日本政府です」
「祭事と政治は違う」
「近代国家の特徴の一つですね」
「それで、ですね」
「日本と対してもですね」
「皇室のことは考えなくて」
 そうしてよくというのだ。
「市民はです」
「むしろですね」
「支持を得る」
「そうした立場ですね」
「そうです、市民はです」
 彼等はというと。
「日本市民でありますが」
「それ以上に連合市民ですね」
「連合市民であり日本市民ですね」
「そうですから」
 これは中央政府そして中央政府支持派の言い方である、各国より中央政府を前に出して言うのである。
「だからこそです」
「まさにですね」
「中央政府としてはですね」
「連合市民であるので」
「国益をもたらす」
「私達の為に」
「私達は連合市民です」
 つまり同じだというのだ。
「日本市民も然りです」
「市民としてですね」
「市民の為に働き」
「そして国益をもたらす」
「そうすべきであり」
「敵である筈がないのです」 
 それは完全に違うというのだ。
「ですから」
「自分達と同じで何故敵か」
「そううことですね」
「連合市民ならです」
「同じですね」
「連合はそうした国ですよね」
 チバはスタッフ達に問う様にして言った。
「まさに」
「中央政府か各国政府か」
「綱引きは行われていますが」
「その国それぞれの市民であると言えますが」
「同時に連合市民ですね」
「連合という国は国家連合なので」
 三百以上の国家が主権を持っている国であるのだ、中央政府はその国家連合の統一政府であるのだ。
「各国政府と衝突しても」
「その相手の国の市民は連合市民でもある」
「中央政府が国益をもたらす市民ですね」
「そして私達ですね」
「そうです、私達も連合市民ですし」
 このことがあってというのだ。
「日本市民と同じです」
「ならですね」
「決して敵でない」
「そして政府としては」
「国益を約束し」
 そしてというのだ。
「そうしてです」
「国益をもたらす」
「政府として」
「そうしなくてはならないですね」
「絶対に」
「左様です」
 まさにというのだ。
「何としても」
「そこで市民にどう利益をもたらすか」
「それに勝った方が支持を得られる」
「そういうものですね」
「そうです、そして連合市民は」
 つまり自分達はというと。 
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