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夢幻水滸伝

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第三百十九話 ロサンゼルスからはじまるその二

「まさにな」
「左様ですか」
「ああ、そやからな」
「礼を言って下さいましたか」
「ああ、ほなな」
「これからのご活躍を期待します」
「添うで」
 その期待にと返事をしてだった。
 トウェインは男に告げてサンダーバードを出した、すると神具である彼は主に対して畏まった態度で言ってきた。
「ではこれより」
「ああ、この街の市庁舎までや」
「行きますね」
「自分に乗ってな」
「畏まりました、ではです」
 サンダーバードはあらたまって応えた。
「私の背中にお乗り下さい」
「そうしてええな」
「立って乗られれば」
 そうすればというのだ。
「いいかと」
「そやな、ほなな」
「お送りします」
「頼むで」
 この言葉と共にだった。
 トウェインはサンダーバードの背中に乗った、そしてだった。
 恐ろしいまでの速さで市庁舎に向かった、サンダーバードは頭の中に地図が入っていてそこにはロサンザルスのものもあった、だからだった。
 市庁舎にはすぐに行くことが出来た、そしてだった。
 市庁舎の正門の前に降り立つとそこにいる門番達に尋ねた。
「ちょっと市長さんに用事あるんやけどな」
「いや、またです」
「いきなり出て来られましたね」
「貴方またかなりの方ですね」
「ステータスを見ますと」
「ああ、わいは星のモンやが」
 トウェインはこのことを自ら話した。
「ちょっとこれから何をすべきかわからんでな」
「それで、ですか」
「こちらに来られましたか」
「そや」
 トロールとホブゴブリンの門番に答えた。
「星のモンとしてどうすべきかわからんでな」
「そうですか、ではです」
「今から市長さんに連絡を取ります」
「それで、です」
「お会いすることになります」
「ほなな」
 それならとだ。
 トウェインも頷いてだ、そしてだった。
 門番の兵達はすぐに市長に電話で連絡をした、その後でトウエインに話した。
「市長さんも是非です」
「お会いしたいとのことです」
「よし、今からな」  
 トウェインは笑顔で応えてだった。
 そのうえで市庁舎の中の市長室に案内された、そこで獅子人の中年の男の市長と会った。市長はトウェインと握手するとだった。
 すぐに話に入った、市長室の応接用のソファーに向かい合って座った彼に対して即座にこう言った。
「これからどうされるかですね」
「どうも考えが出んでな」
 それでというのだ。
「わいもどうないしよかってな」
「思われてますね」
「そや」
 まさにと言うのだった。
「ほんまな」
「そうですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。 
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