イベリス
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第百二十一話 毎日見たいのでその三
「それが断られたら」
「それで酷い振られ方したらね」
「もう地獄見るわよ」
「その時はね」
「神戸の本校の話だってあるしね」
「地獄見ることもあるわよ」
「告白しても」
それでもというのだ。
「やっぱりね」
「そうなるとね」
「様子を見る?」
「相手がどんな人かね」
「それから告白したら?」
「まずは様子見よ」
「そうすることね。それじゃあ」
クラスメイト達の話を聞くとだった。
咲も頷いた、そしてだった。
喫茶店に行ってだ、マスターに聞くとだった。
「ああ、近藤さんね」
「あの人ですが」
「どういった人か」
「お聞きしたいんですが。内緒で」
「ああ、内緒だね」
「いいですか?」
「こうした仕事してるとな」
マスターは咲に笑って話した。
「時々相談とか受けるんだよ」
「そうですか」
「ああ、だからな」
「いいですか」
「誰にも言わないさ」
咲に微笑んでこのことを約束した。
「絶対にな」
「それじゃあ」
「ああ、それで何を聞きたいんだい?」
「近藤さん、こちらに来られているお巡りさんですが」
「名前もう知ってるんだな」
「見まして」
それでと答えた。
「ですから」
「そうか、あの人のことか」
「お巡りさんなのはわかりますが」
職業はというのだ。
「一体どんな方か」
「性格とか趣味とか」
「そうしたことか」
「お聞きしたいんですが」
「そうか、じゃあ話すな」
「そうしてくれますか」
「お嬢ちゃんいや名前は」
「小山咲です」
咲は名前を問われてすぐに名乗った。
「八条学園東京校に通っています」
「あの高校だよな」
「一年生で漫画部所属です」
「部活まではいいさ、まあ兎に角小山さんって呼ばせてもらうな」
マスターは笑って返した。
「これからはな」
「お願いします」
「俺は新山卓也っていうけれどな」
マスターは自分も名乗った。
「ここでマスターをしてるよ」
「喫茶店のですね」
「ああ、何とでも呼んでくれよ」
「じゃあマスターと」
咲はこれまで通りの呼び名で呼ぶと答えた。
「呼ばせて頂きます」
「それじゃあな、それで小山さんはか」
「あの人のことを詳しくお聞きしたいです」
「性格とか趣味とかか」
「そういったのを」
「じゃあ言うな、はっきり言って真面目だよ」
マスターは彼のことについてまずは性格から話した、それは人間何が一番大事かと考えると性格だと思っているからだ、
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