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ドリトル先生の落語

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第十幕その三

「そして近寄っても」
「学校の先生の多くはね」
「マスコミの人達も」
「うん、彼等の多くは信じたらね」
「あきませんね」
「そうだよ、僕も日本に来からわかったよ」 
 先生はこのことをとても残念そうに言いました。
「日本の知識人の質は凄く悪いってね」
「学校の先生もマスコミの人達も」
「ヤクザ屋さん並に質の悪い人達が多いってね」
 その様にというのです。
「わかったよ」
「いや、私も時々テレビのお仕事させてもらうんですが」
 春琴さんは言いました。
「八条テレビとその関連のBSはええんですが」
「他のだね」
「テレビ局の人はかなり高い割合で」
「酷い人が多いね」
「そうです、ほんま言い寄ったりです」
「してくるね」
「しかも偉そうで」 
 それでというのです。
「何も勉強しないで仕事ぶりもいい加減で」
「学校の先生と同じだね」
「それで番組自体も評判悪くて」
「八条テレビ以外ではなんだ」
「他のテレビ局ではお仕事しないです」
「それがいいね、本当にね」
 実際にと言う先生でした。
「日本のテレビはあんまりだからね」
「それで、ですね」
「うん、それで学校の先生に落語のことをだね」
「詳しいから教えるって言って来た先生何人かいたんですが」
 春琴さんはミックスジュースをストローで飲みつつ言いました。
「これが皆です」
「言い寄って来たんだね」
「それか私の身体ジロジロと」
「見てきたんだ」
「そうでした」
「本当にそうした人がね」
「学校の先生多いですね、そやけど先生はです」
 先生にも言いました。
「そうした人やないって評判でしかもです」
「同じイギリス生まれだからだね」
「しかも高名な学者さんやさかい」
 このこともあってというのです。
「私もです」
「会ってだね」
「これはええ人やとわかったんで」
 春琴さんご自身もというのです。
「それで、です」
「アドバイスをだね」
「させてもらいたかったんですが」
「僕の返事がよかったので」
「嬉しいです、ほな頼みます」
 春琴さんは笑顔で言いました。
「これから」
「それじゃあね」
「それとです」
 春琴さんはさらに言いました。
「具体的にはメールでユーチューブにあげる動画のチェックをです」
「イギリスや他の世界の人達が笑ってくれるか」
「その辺りをです」
「観て欲しいんだね」
「はい、そして」 
 それにというのです。
「返事欲しいです」
「それではね」
「私はええと思って事務所の人達も」
「いいと思ってもだね」
「私以外のイギリスの人達にもです」
「意見を聞きたいんだね」
「それも教養もあって落語もご存知の」
 そうしたというのです。 
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