盲目の猫達は幸せを見る

「猫にはです」
「欠かせないですよね」
「そちらもですね」
「好きでして」
「いいことですね」
「それで」
　エリカの話は続いた。
「うちは犬もいまして」
「猫だけでなくて」
「そうです、こっちにいます」　
　コーを隣の部屋に案内するとだ。
　黒い大型犬と白地に茶色と黒も模様がある小型犬がいた、どちらの犬も垂れ耳で奇麗な優しい目をしている。
「どちらも雄で黒い子はロンといいまして」
「それでもう一匹の子は」
「ドンといいます、二匹もです」　
　まさにというのだ。
「私と主人にとってはです」
「大切な家族ですね」
「そしてこの子達とです」
　エリカが言おうとするとだった。
「ニャア」
「ナア」
　そのニムとラムが部屋に来てだった。
　ロンとドンのところに来て身体を寄せて来た、すると犬達もだった。
「ワン」
「ワンワン」
　猫達の身体を舐めて親しくした、エリカはそんな彼等を見つつコーに話した。
「今お話しようとしたところで」
「仲がいいんですね」
「はい」　
　笑顔で言うのだった。
「この通り」
「そうですか」
「ですから」　
　それでというのだ。
「これからもずっとです」
「仲良くいられる様にですね」
「していきます」
　こうコーに話すのだった。
「これからも、それでなのですが」　
「はい、今回のことはです」
　コーはすぐに答えた。
「映像にです」
「してくれますね」
「そしてです」
　そのうえでというのだ。
「公開させて頂きます」
「そうですか」
「映像が完成したらまたです」
「連絡してくれますか」
「必ず」
　こう言ったところでだった。
　彼の愛猫スティービーも来た、彼女は部屋に来るとだった。