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夢幻水滸伝

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第三百十八話 もう一人の覇者を見てその十

「雌雄を決するで」
「トウェイン君達と」
「そうするわ、国力も技術力もほぼ互角でな」
「戦うとですね」
「ミスをした方がや」
「敗れますね」
「そうした勝負になるけどな」
 それでもというのだ。
「そうしたことも頭に入れてや」
「戦っていきますね」
「そうするで、まあそれはな」
「戦になった時ですね」
「あくまでな、まあ戦になると思うが」
 それでもというのだ。
「話で済むんやったらな」
「それでええですね」
「ああ、それでな」
 そのうえでというのだ。
「話の用意もするけどな」
「戦の準備もですね」
「するで」
 メルヴィルは確かな声で言い切った。
「ええな」
「わかりました」
 ボームは微笑んで応えた、サイクロプス特有の単眼が微笑んでいる。
「ほなです」
「ああ、戦の用意もな」
「しましょう」
 ボームが頷いてだった。
 他の面々も続いた、実際にボーム達は話の準備もしたが戦のそれも進めていた。それは相手も同じであり。
「もうこの流れはな」
「戦ですね」
 エミリーが応えた。
「情報収集をしていましても」
「トウェイン達もやな」
「話の準備をしていましても」
「それ以上にやな」
「戦のそれを進めてまして」
 それでというのだ。
「ほんまにです」
「戦になるな」
「それは避けられへんかと」
「そやな、やっぱりこの世界ではな」
「戦をすることもです」
「星のモンの間では避けられへんな」
「左様ですね」
 エミリーもそれはと応えた。
「ほんまに」
「そやな、ほなな」
「この度はですね」
「戦や」  
 強い声で言い切った。
「ええな」
「では軍をですね」
「集結させてな」
 そのうえでというのだ。
「戦うで」
「そうしますね」
「水軍も動かしてな」
 そうもしてというのだ。
「それでや」
「海でも戦いますか」
「ああ、そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「全力で戦ってや」
「勝ちますね」
「そうなるんや」
 こう言うのだった。
「そしてアメリカの覇権はや」
「僕ちん達のものになりますね」
 ジェーンが応えた。
「そうですね」
「そや、そしてな」
 そのうえでというのだ。 
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