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ドリトル先生の落語

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第八幕その十一

「どんどんやっていいしね」
「そうだよね」
「昔のものもいいけれど」
「今のものもいい」
「落語はね」
「そうだね」
「そうだよ、どちらも落語で」
 それでというのです。
「大事にしていくことだよ」
「どちらも馬鹿にしないで」
「大事にお話していく」
「そして聞いていく」
「学んでいくことだね」
「それがいいよ、そしてね」 
 さらに言う先生でした。
「僕もどちらも好きだしね」
「先生はそうした人だね」
「何でもありのまま受け入れる」
「納豆にしてもそうだし」
「落語だってね」
「だからね」
 それでというのです。
「納豆だってね」
「落語にしていい」
「そうだね」
「何でもネタにしていいね」
「創作落語も頑張っていって」
「そう、ただ絶対に忘れてはいけないことは」
 それはといいますと。
「誰かを馬鹿にしたりね」
「貶めたりだよね」
「見下したりしない」
「そうだね」
「だから自称野球通の知ったかぶりの人はね」
 こちらの落語家のつもりの人はというのです。
「落語家失格どころかね」
「お笑いをする資格もない」
「自分は人を笑わせるお仕事をしているって」
「そういう資格もないのね」
「あの人は」
「そうだよ、野球通と言ってもね」
 自称でというのです。
「権力者に媚び諂ってそのイエスマンになって」
「何も考えないで」
「その人の言う通りにしろ」
「そう言うのはだね」
「この人教養もないけれどね」
 このことも明らかだというのです。
「リア王も読んで欲しいね」
「ああ、道化だよね」
「リア王の」
「あの人だね」
「あの作品の道化は人を笑わせようとしながら」
 そのうえでというのです。
「リア王を批判もしているね」
「そうだったね」
「権力者であるリア王を」
「そうしていたね」
「あくまでリア王を思って」
「凄く味のある役なんだよね」
「あああるべきでね」 
 お笑いはというのです。 
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