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X ーthe another storyー

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第三十八話 場所その十四

「別にな」
「そうね」
 嵐も言った。
「別に」
「気のせいちゃうか?」
「私も感じなかったわ」
「僕もです」
 火煉と征一狼もだった。
「これといって」
「私達の気以外にはね」
「そうですよね、犬鬼も反応していませんし」
 護刃は犬鬼も見て言った。
「それじゃあ」
「そうなのか。言われてみればだ」
 神威は仲間達の話を聞いて述べた。
「今は全くしない、俺の気のせいか」
「戦いの後で警戒心が強なり過ぎてるんや」
 空汰は微笑んで話した。
「そやからな」
「それでか」
「そう感じたんや、けどな」
 それでもというのだ。
「今ここにおるのはわい等だけでな」
「他にはだな」
「おらんからな」
「玳透はいないな」
「今は隣室にいます」
 丁が彼のことを答えた、緋炎と蒼氷は今も控えている。
「そして何かあればです」
「出て来るか」
「はい、ですが今は」 
 それでもというのだ。
「済んでもらっています」
「休息も必要だからか」
「はい」 
 まさにという返事だった。
「ですから」
「そうなのか」
「それでなのですが」
 丁はさらに言った。
「暫くは皆さんもです」
「休むことか」
「夢見では暫く地の龍は動きません」
「だからか」
「その間はです」
「俺達もか」
「休まれて」 
 そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「英気を養うことだな」
「そうされて下さい」
 こう言うのだった。
「宜しいでしょうか」
「そうだな、戦いばかりだと疲れるしだ」
 神威は丁の言葉を聞いて頷いた。
「連中が動かないのならな」
「貴方達もですね」
「動く必要はない」
「ですから」
「暫くの間はな」
「ゆっくりと休まれて下さい」
「そうさせてもらう」
「それでは」
「その間に昴流さんの怪我も完治されますね」
 護刃は彼のことを話した。
「その時は七人揃ってまた」
「動けるな」
「戦うことも出来ますね」
「そうだな、やぱり六人いるより七人の方がいい」
 神威は護刃の言葉に頷きつつ述べた。 
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