ドリトル先生の落語
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第六幕その十一
「そうだったしね」
「流暢な関西弁でね」
「正座してやってたね」
「イギリス人とは思えない位よかったね」
「見事だったよ」
「うん、日本語は本当に難しいけれど」
それでもというのです。
「実によく使ってるよ」
「そうだよね」
「日本語みたいに難しい言語そうそうないけれど」
「それでもね」
「ちゃんと使ってるね」
「このことも凄いね、あのおうどんの落語は」
春琴さんがしていたそれはといいますと。
「仕草もよかったね」
「そうそう、まさにおうどんを食べる」
「それだったね」
「きつねうどんをね」
「よかったわよ」
「細かい仕草もね」
食べるそれもというのです。
「よかったよ、あと噛んでたけどね」
「おうどん噛むよね」
「そうして食べるよね」
「東京じゃお蕎麦は噛まないそうだけれどね」
「こっちじゃそうよね」
「その噛むことまでね」
このことまでというのです。
「ちゃんとしていてね」
「よかったね」
「いや、細かいね」
「その細かいところをちゃんとやっている」
「そこで大きく違うね」
「そうだね、ただね」
ここで先生は微妙なお顔でこうも言いました。
「春琴さん落語以外のお仕事もしてると言ったね」
「何かグラビアもやってるってね」
「そう言ってたね」
「見たら奇麗だったしね」
「スタイルもよかったし」
「もうグラビアのお仕事はね」
これはといいますと。
「タレントさんの基本みたいになってるね」
「アイドルの人達なんか絶対だしね」
「必須のお仕事だしね」
「水着になったりね」
「そう、写真集も出してるそうだよ」
先生は言いました。
「水着になってね」
「落語家なのにね」
「そうしたお仕事もしてるんだね」
「落語以外にも」
「そうなんだね」
「実際春琴さんも嫌じゃないみたいだね」
グラビアのお仕事もというのです。
「これが」
「そうなんだ」
「水着になったりするのもなんだ」
「春琴さん嫌じゃないんだ」
「そうなんだね」
「そこから人気も出るからね」
グラビアからというのです。
「それでお仕事だからね」
「あっ、収入にもなる」
「そうなるね」
「実際に」
「そうだね」
「そのこともあってね」
それでというのです。
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