ハッピークローバー
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第九十六話 ラッキーナンバーその四
「幸せなんだよ」
「そうしたものね」
「ああ、それでな」
父はさらに話した。
「お父さんは今二十二でな」
「嬉しいのね」
「これはいけるな」
娘に笑顔で話した。
「本当にな」
「それじゃあ」
「頑張るか」
笑顔のままこうも言った。
「今から」
「それで何に頑張るの?」
「仕事だよ」
「そうなのね」
「ああ、ここは頑張ってな」
その仕事にというのだ。
「それでな」
「やっていくのね」
「そして成功させるさ」
自分の仕事をというのだ。
「絶対にな」
「そうなのね」
「そういうことでな」
こう言ってだった、父は仕事に励み後で大事なプロジェクトを成功させてきたと家で笑顔で話した。
こうしたことがあってだ、一華はクラスで言った。
「ラッキーナンバーってあるのね」
「ああ、それね」
「あるわよね」
「それぞれね」
「言われてみれば」
クラスメイト達もそれはと応えた。
「応援しているチームにもよるし」
「あと個人でもあるしね」
「そこはまたそれぞれね」
「ラッキーナンバーは」
「私の場合はね」
一華は自分のそれの話をした。
「八かしら」
「一華はその番号?」
「八なの」
「そうなの」
「私が八日生まれで」
それでというのだ。
「子供の頃八番でくじ当てたりしたから」
「それでなの」
「一華にとって八はラッキーナンバーなの」
「そうなってるのね」
「そうなの、他にもいいことがあってね」
八という数字にまつわってというのだ。
「それでなのよ」
「八ね」
「成程ね」
「それはそれぞれね」
「そうなのよ、しかしね」
ここで一華はこうも言った。
「ラッキーナンバーもあるのもいいわね」
「そうよね」
「それだけで違うわよね」
「縁起にもなるし」
「それでね」
「そうよね、それでね」
一華はさらに言った。
「出来たらどんな数字も縁起がいいとね」
「あっ、それいいわね」
「最高よね」
「どんな数字も縁起がよかったら」
「それならね」
クラスメイト達もそれならと応えた。
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