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夢幻水滸伝

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第三百十五話 ネクロマンサーの戦いその四

「そう言うしかありません」
「そやねんな」
「では今日のお仕事の分は払わせてもらいます」
「ほなな」
「いや、実は他の現場もありまして」
「そっちにやな」
「こちらに回していた社員を全てそちらに回しまして」
 他の現場にというのだ。
「そしてです」
「そちらの仕事を進めたんやな」
「この現場が兎に角大きくて」
 仕事の規模がというのだ。
「人手も重機もかなり割いていまして」
「他の現場までかいな」
「中々人を回せませんでしたが」
 そうした状況だったがというのだ。
「そのことも解決しましたし」
「それでかいな」
「まことにです」
 笑顔でだ、社長はルイーザに話した。
「助かりました」
「そやねんな」
「有り難うございます」
 心からだ、社長はルイーザに感謝の意を述べた。
「それでお給料もです」
「出してくれるか」
「はい、そしてです」
 そのうえでというのだ。
「市長さんにもです」
「紹介してくれるな」
「そのことも約束させて頂きます」
 こう話してだった。
 社長は実際にルイーザをデトロイトの市庁舎で勤務している市長の前にまで案内した、市長は猫人の男で毛の色は黒だ。
 市長もだ、ルイーザのレベルとステータスを見て仰天しそのうえで社長から話を聞いて唸って言った。
「そこまででしたら」
「はい、もうここはですね」
「是非です」
 社長に応えて言うのだった。
「旗揚げをされてはどうでしょうか」
「旗揚げ?」
「はい、一つの勢力を立ち上げられて」
 市長は自分の言葉に怪訝な顔になったルイーザに答えた。
「そしてです」
「そうしてかいな」
「そこから世界を統一され」
 勢力を拡大させてというのだ。
「そしてです」
「一つにした力でやな」
「世界の脅威に向かわれてはどうでしょうか」
「そやな」 
 ルイーザは市長の言葉に頷いて言葉を返した。
「それがええか」
「そう思われますね」
「具体的に何をすべきか考えてへんかったが」 
「それでもですね」
「そう言われるとな」
 市長の言葉を聞くと、というのだ。
「具体的にやるとしたら」
「そうされますか」
「そうしよか」
 そうするというのだった。
「ここは」
「そうしてくれますか」
「丁度このデトロイトは大きな栄えてる街やし」
「重工業を中心として」
「それやとな」
「はい、勢力を旗揚げして最初の拠点にはいいですね」
「そやな」
 市長の今の言葉にも頷いた。
「ほなそうしよか」
「それでは」
「そして勢力を旗揚げして世界の統一を目指すなら」
 それならとだ、ルイーザはさらに言葉を出した。 
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