ドリトル先生の落語
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第六幕その二
「これがね」
「そうだよね」
「そう考えると素敵だね」
「和菓子って」
「美味しくて健康的だなんて」
「素晴らしいよ、まあお酒には合わないけれどね」
笑ってこうも言う先生でした。
「日本酒にはね」
「日本でお酒好きな人辛党っていうしね」
「それって塩辛いもので」
「お酒のおつまみなのよね」
「だからお酒好きな人は甘いものが苦手」
「そうなるんだよね」
「そうだよ、そこはね」
どうしてもという先生でした。
「日本の一つの法則だよ」
「そうだね」
「お酒が好きな人は辛党」
「少なくともお酒を飲んで同時に甘いものは食べないわ」
「どうしてもね」
「そうだよ、ただ甘いものが好きでお酒も好きな人もね」
そうした人もというのです。
「同時に楽しまなくてもね」
「いるよね」
「そうした人もね」
「中にはね」
「ちゃんといて」
「楽しんでいるね」
「そうだね、けれどやっぱりこうしたものを食べて」
和菓子をというのです。
「同時にお酒は飲めないね」
「日本だとね」
「どうしてもね」
「それはないね」
「やっぱり」
「そうだね」
実際にという先生でした。
「僕もそれはしないしね」
「先生ってお酒飲みながら甘いものも食べるけれど」
ジップは先生の食生活からお話しました。
「日本酒飲みながらアイスクリームとか食べないしね」
「ビールもないね」
「そっちのお酒もね」
オシツオサレツも言います。
「ないよね」
「ケーキやクッキー食べながら飲まないね」
「ワインとか杏酒とかね」
そうしたものでと言うポリネシアでした。
「甘いお酒と一緒に楽しんでるわね」
「甘いお酒と甘いお菓子」
その組み合わせと言うのはガブガブです。
「それはあるね」
「あと桂花陳酒とかブランデーとか」
チーチーはこうしたお酒もと言いました。
「そうしたお酒で杏仁豆腐やプリン食べるね」
「けれど日本酒になると」
「先生は甘いもの食べないわ」
チープサイドの家族はそれはと言いました。
「合わないって言って」
「絶対にね」
「本当に日本酒って甘いものに合わないのね」
ダブダブもしみじみと思いました。
「辛いものと合うよね」
「そういえば日本のおつまみって皆辛いよ」
ホワイティはしてきしました。
「塩辛とかお漬けものとかね」
「それで和菓子の味も食感も」
トートーはそちらを思い出しました。
「日本酒には合いそうもないね」
「先生の食べものの組み合わせってオーソドックスだし」
老馬はしみじみと思いました。
「それなら当然だね」
「うん、若し和菓子を食べつつお酒を飲むとすれば」
それならとです、先生はわらび餅を食べて言いました。
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