妹達との散歩
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第三章
「残念だけどな」
「ええ、ふわりは私達の娘でね」
百合子が言った。
「妹さん達はね」
「そっちの家の娘さん達だからな」
「それでね」
「姉妹でもな」
それでもというのだ。
「一緒にはな」
「暮らせないわね」
「ああ」
それはというのだ。
「無理だな」
「そうよね」
「しかしな」
それでもというのだった。
「姉妹は姉妹だからな」
「そのことは変わらないわね」
「だからこうした機会があれば」
姉妹一緒にいられる時があればというのだ。
「その時はな」
「楽しく過ごしてもらうのね」
「こうしてな、ずっとな」
文太はこうも言った。
「仲良く出来る様にしような」
「私達の家族だしね」
「ああ、是非な」
まさにというのだ。
「そうしていこうな」
「私達はね」
「是非な」
こうした話を夫婦でしてだった。
二人はふわりを彼女の妹達と仲良く散歩をさせた、ふわりは彼女達と楽しい時間を過ごした。だが親戚そして二人が家を去る時間になると。
「クゥ~~~ン・・・・・・」
「またすぐ会えるからな」
「その時また楽しんでね」
ふわりは妹達と別れて悲しそうな顔になった、文太と百合子はそんな彼女を慰めた。そしてご飯をあげてブラッシングをして機嫌よくさせたのだった。
妹達との散歩 完
2023・9・23
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