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『自身』

作者:零那
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『13』



肉体の中身すべて
抉り出す程の勢いで蠢く魂。
逆らえない本能。
何処迄も逝こう、連れてくよ。

狂気に満ちてるのに冷静なのは何故。

すべて失って棄てて諦めた。
守りたいものやっとできたのに
守れなかった。
容赦なく刺さる刃。
二度と実体に逢えない。

深い絆で繋がったのに
此処にはもう無いなんてね。
真っ暗な港の端っこで
蒼い焰吹きあがった。

瀬戸のやわらかい波音が
涙を迎えに来た。


 
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