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『自身』

作者:零那
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『The.END』



居場所なんてのは
産み堕とされた
其の日から既に無かった。

あの日置き去りにされた
想いが追いかけてきた。
美しい毒の渦に
飲み込まれてった。

のしかかる事実。
後ろ指差されて付き纏う過去。
一生剥がす事が出来ない出来事は
時々独り歩きして
事実と異なるモノを生む。

消えない此の傷も
記憶も薄れてくれない。
鼓膜の奥、心臓の奥、
重く響くリアルと鈍い音。
すべての感覚が酷く鋭い。

いっそ全てを
消し去り終わらせて。


 
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