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夢幻水滸伝

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第三百十四話 イリノイ州を統一したうえでその十一

「そこから衛生にも力を入れていますが」
「医療からですね」
「そうしていますね」
「上下水道の整備もです」  
 これもというのだ。
「進めていますが」
「いや、かなりです」
 ギンズバーグが難しい顔で言ってきた。
「上下水道の整備はお金も手間もです」
「かかっていますね」
「そうですね」
「しかしです」
 それでもというのだった。
「それだけの価値があるので」
「やっていますね」
「お水がなくては命が成り立ちません」
 このことはこの世界でも同じである。
「ほんまに」
「そうですね」
「そやからです」
「ええ水を確保する為に」
「その為に上水道を整備し」
「下水道は衛生の為ですね」
「そうです」
 まさにという返事だった。
「そやからです」
「水道もですね」
「政策としてです」
「導入していますね」
「勢力全体に。井戸や川に頼るのではなく」
 そうでなくというのだ。
「水道で、です」
「水を使う」
「そうしていきますか」
「その方が便利ですし」
 それにというのだった。
「衛生的なので」
「水道の導入を進める」
「それも大々的に」
「そうです」
「そうですか、ではですね」
「予算も人材もですね」
「多く投入していますね」
 実際にというのだ。
「そちらにも」
「そうしていますね」
「他の分野についてもですが」
「上下水道の整備もで」
「かなりですね」
「そしてです」
 ルイスはさらに話した。
「民が安心して暮らせる様にしたいです」
「お水、衛生のことからも」
「そうしていきますか」
「是非」
 こう言って実際にだった。
 ルイスは上下水道の整備も政策として推し進めていった、兎角彼は医療の知識を政に入れていっていた。 
 そしてその中でルイーザ、ギンズバーグとの絆を深めていったが。
 ある日夕食の時にだ、彼は二人に尋ねた。
「これまではどうだったのでしょうか」
「ルイスさんと一緒になるまでは」
「どうだったか」
「はい、どうされていましたか」
 鮭のムニエルを食べつつ尋ねた。
「それまでは」
「そのことをですね」
「お話していいのですね」
「そうしてくれますか」
 実際にというのだ。
「これから」
「あまり大したお話やないですが」
 ルイーザはこう前置きして言った。
「それでもええですか」
「是非」
 ルイスは微笑んで答えた。
「お願いします」
「そうですか」
「私もお話しますし」
 ルイス自身もというのだ。
「三人それぞれで、です」
「この場で、ですね」
「お話をして」
「お互いのことをです」
 また二人に話した。 
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