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星河の覇皇

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第八十五部第一章 国防省への忠告その六

「連合の外にも出られる」
「各国軍よりも用意に」
 各国軍は各国の国家元首の許可を経てそうしてその国の元首から中央政府大統領への要請を出して大統領が認めてから各国の外に出られる、しかしなのだ。 
 中央政府軍は大統領が命じれば辺境にも出られる、それで言うのだ。
「それで、ですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「それでだ」
「中央政府軍の方がですね」
「楽に動けるからな」
「だからこそですね」
「やはり国境そして外縁部のことはな」
「それはですね」
「充分にだ」 
 まさにというのだ。
「出来るからな」
「それで、ですね」
「中央政府軍だからこそだ」
「出来ることですから」
「それではだ」 
 キロモトは八条に言った。
「これからもだ」
「中央政府軍の国境警備をですね」
「そうだ、だからだ」
「今は、ですか」
「宜しく頼む」
「わかりました」
 八条は強い声で答えた。
「そうさせてもらう」
「それでは」
「宜しく頼む、あと各国軍だが」
 キロモトは今度はそちらの話をした。
「各国政府としてはだ」
「聞いています、最大で二十個艦隊の規模をですね」
「要求している」
「そうですね」
「それはだな」
「はい、それはです」
 まさにというのだ。
「私も聞いていて」
「君はどう思うか」
「連合の人口は増えています」
 このことからだ、八条は答えた。
「それが続いています」
「それならか」
「軍隊、各国軍もです」
「拡大が必要か」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「私としてはです」
「賛成だな」
「はい」
 まさにというのだ。
「そう考えています」
「そうか」
「はい、そして」 
 それでというのだ。
「連合市民をです」
「守るべきか」
「軍隊は何の為にあるのか」
「言うまでもない、市民を守る為だ」
 まさにとだ、八条は述べた。
「軍隊は何故あるか」
「それはですね」
「そうだ、しかしだ」
「それでもですね」
「各国軍が大きいとな」
「中央政府軍ひいては中央政府としては」
「まずいという見方も出来る」
 それもというのだ。
「それがだ」
「存在しているので」
「君にも聞いたが」
 それでもというのだ。 
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