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オズのカリフ王

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第五幕その三

「まずは」
「それが青くなっていきます」
 次に神宝が言います。
「早朝から朝になっていって」
「それで青空ですね」
 カルロスはその今は白いお空を見て言いました。
「朝からお昼は」
「夕方になると赤くなりますね」
 こう言ったのは恵梨香です。
「日が落ちていって」
「そして徐々に紫になって」 
 ナターシャは夜のお話をしました。
「濃い紫になりますね」
「その中でお日様とお月様それにお星様達を見るのじゃ」
 だからだとです、ノーム王は応えました。
「それの何といいことじゃ」
「地下では味わえぬ」 
 ドワーフ王も言います。
「これ以上はない最高のものじゃよ」
「いや、お空に出てな」
「その世界を見るだけでも素晴らしいが」
「一日の移り変わりもじゃ」
「実によい」
「最高と言っていいのう」
 ノーム王はしみじみとして述べました。
「これが」
「そうじゃな、ではな」
「今から朝ご飯じゃ」
「それを食べようぞ」
「そうしましょう、食べたらね」 
 それからのこともです、トロットは王様達に応えました。
「出発よ」
「そうするな」
「また旅をするな」
「そうしましょう」 
 笑顔でお話してでした。
 皆で朝ご飯を食べました、今朝の朝ご飯は茶卵にザーサイにお饅頭でした。中華のそれを食べてです。
 飛行船が停まっているところまで戻って出発します、その頃にはです。
 もうお日様は高くなっています、ノーム王はそのお日様も見て言いました。
「眩しいのう」
「はい、とても」
「しかも暖かいです」
「お日様もいいものですね」
「お月様にお星様もいいですが」
「こちらも」
「全くじゃ」 
 ノームの人達に応えて言います。
「お日様の何といいことか」
「全くです」
「ではですね」
「これからもですね」
「見ていきますね」
「そうしていきますね」
「落ちるまでな」
 そのお日様がというのです。
「そうしていこうぞ」
「夜も日の出の時も楽しんで」
 ドワーフ王も言います。
「朝も昼もじゃ」
「そうですね」
「いつも楽しいです」
「この一日の移り変わりを見るだけで」
「実にいいです」
「夕方もそうで」
「夜もまた」
 ドワーフの人達も言います。
「そうしたものです」
「では今はですね」
「青空を見て楽しみますね」
「お日様も」
「そうしますね」
「そうしようぞ、ではじゃ」
 笑顔で、です。ドワーフ王は言いました。 
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