星河の覇皇
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第八十四部第五章 宣言に向けてその三十六
「何にもならない」
「如何に素晴らしい政策を掲げていても」
「それを実行に移せてもだ」
それでもというのだ。
「やはりだ」
「どうしてもですね」
「そうだ、民主政治はシビアだ」
その部分はというのだ。
「支持が大事だからな」
「まさに支持が命ですね」
「支持がない政治家は当選すらしないのだからな」
まさにだ。
「そうしたものだからな」
「それで国防でもですね」
「連合では支持されないからな」
「それを積極的に掲げる政治家もいない」
カバリエはこうも言った。
「政策として」
「そうだ、実際充分守れているしな」
「百三十億の中央政府軍に各国政府軍」
金はこの二つを挙げた。
「これだけあればです」
「他の国を圧倒しているしな」
「現実として」
「エウロパ軍は十億でだ」
アッチャラーンはまずは彼等から話した、それはエウロパが言うまでもなく連合の宿敵であるからだ。
「そして五百個艦隊ですね」
「それで我々は百三十億でだ」
「四千個艦隊ですね」
「そうだ」
それだけの規模だというのだ。
「将兵の数で十三倍でだ」
「艦艇で八倍ですね」
「これだけだとな」
それこそというのだ。
「もうだ」
「エウロパに負けることは」
「普通に考えてだ」
「有り得ないですね」
「むしろエウロパの方がだ」
彼等の方がというのだ。
「我々のその数にだ」
「脅威を覚えていますね」
「どうして対するかな」
「技術でも圧倒しているので」
「尚更な」
数だけでなくだ。
「それでだ」
「どうしてもですね」
「他国が連合を攻めようとはな」
「考えないですね」
「そうだ」
「だからですね」
「連合はだ」
まさにというのだ。
「国防は充分に出来ている」
「そうした状況なので」
「尚更だ」
「国防はですね」
「出来ていてだ」
「予算についても」
「これ以上はだ」
現状以上はというのだ。
「予算をな」
「かけることはないですね」
「そうだ」
「だからですね」
「まさにな」
「これ以上の予算はですね」
「かけることはないとな」
その様にというのだ。
「有権者は考えているしだ」
「政治家もですね」
「それは同じだ」
「左様ですね」
「そうだ、だから政策としてもな」
「掲げることはですね」
「まずない、だから今話したことはな」
どうしてもというのだ。
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