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神々の塔

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第三十五話 道教の神々その二

「それで大砲もようさん造ってな」
「銃もやな」
「色々な種類を造ったんや」
「そやな」
「鳥銃日本で言う火縄銃もあった」
 この銃もというのだ。
「それでや」
「用いられてたんやな」
「それでこの階に出て来る兵も」 
 彼等もというのだ。
「銃を持ってる場合がや」
「あるな」
「そや」
「そういうことやな」
「中国は火薬を生み出した国でな」
「それで銃もやな」
 火薬を使うそれもというのだ。
「発達したんやな」
「大砲もな」
「そやったな」
「中国の大砲は凄いもんがある」
 こう言ったのはリーだった。
「その歴史を見るとな」
「よお使われてるな」
「そやな」
「ああ、明代は特にな」
 羅と施に話した。
「凄い発達したな」
「銃だけやなくてな」
「そちらもな」
「そやな、まあ流石にここで大砲はないが」
 塔の中ではというのだ。
「そやけどな」
「銃はあるわ」
「遠距離からの攻撃が」
「そやからな」 
 リーは周囲に警戒をしつつ話した。
「この階も進むことや」
「そやな、何時攻撃して来るかわからんわ」
「隠れてな」
 メルヴィルとトウェインも言ってきた。
「ほんまな」
「それが怖いわ」
「そやからな」
 リーはメルヴィルとトウェインにも応えた、そしてだった。
 正面に複数の影が見えたところでそちらに素早く光の球をその影の数の分だけ放った、それでそこにいた中国の鎧兜の者達に言った。
「こうして攻めると言おうとしたところでな」
「いや、お見事です」
「おわかりでしたか」
 独特の五連の銃身がありバルカン法の様になっている銃を持つ兵達が応えた。
「隠れたつもりでしたが」
「それも上手に」
「しかしおわかりとは」
「お流石です」
「油断してへんかったからな」
 リーは彼等ににこりともせず答えた。
「そやからな」
「それで、ですか」
「私達のこともわかって」
「私達が攻撃を仕掛ける前にですね」
「攻められましたね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうしたんや」
「左様ですか」
「そうでしたか」
「それでや」
 さらに言うのだった。
「先に進ませてもらうで」
「わかりました、ではです」
「先にお進み下さい」
「それであんた達確か十王の臣下やったな」
 シェリルは彼等にその立場のことを尋ねた。 
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