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ドリトル先生の落語

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第四幕その十

「コントもね」
「嫌いじゃないんだ」
「漫画やアニメでもそうだし」
「けれどお笑いがだね」
「一番だよ、しかも奥が深いから」
「尚更好きなんだね」
「僕としてはね、それに落語は教養にもね」
 こちらにもというのです。
「なるしね」
「教養だね」
「そうだよ、そして人生の知恵も」
 これもというのです。
「得られるよ」
「ただ笑えるだけじゃないんだね」
「そうだよ」
 こう王子にお話します。
「落語はね」
「そうしたものなんだね」
「本当に素晴らしいものだよ」
「只のお笑いじゃないんだ」
「そうだよ、だからこれを機にね」
 本を手にしてお話します。
「学ばせてもらうよ」
「じゃあ論文も」
「この本を読むまで考えて」
「読み終わったら」
「その時にね」 
 まさにというのです。
「決めるよ」
「落語の論文を書くかどうか」
「そうするよ、そして他の本もね」
 落語のというのです。
「これからね」
「読んでいくのね」
「落語の本を」
「そして論文を書くと」
「その時はだね」
「いい論文を書くよ」
 こう言うのでした、そして今は本を読んでいきました。読んでいると何度か笑う先生を見て動物の皆も笑いました。
「何かね」
「先生楽しそうね」
「落語の本を読んで」
「それもかなり」
「うん、面白いお話が多くてね」
 それでと答える先生でした。
「ついついね」
「笑ってしまうんだね」
「先生としても」
「そうなんだね」
「そうだよ、これはもう決まりかもね」
 次の次に書く論文はというのです。
「落語でね」
「いいかもね、それも」
「今の先生見たら思うわ」
「先生は落語の論文書くべきだって」
「僕達もね」
「そうなんだね、じゃあ飲むお茶は」 
 先生は飲みもののお話もしました。
「日本のお茶にしようかな」
「落語だしね」
「落語の本を読んでるからね」
「それならね」
「飲むお茶もね」
「日本のお茶ね」
「そうだよ、それを飲みながらね」
 そうしつつというのです。
「読むよ、あと僕は江戸つまり東京の落語よりも」
「上方落語だね」
「つまり大阪とか京都だね」
「関西の方ね」
「そっちの落語だね」
「そちらの方がいいね」
 こう言うのでした。
「やっぱりね」
「関西にいるからね」
「やっぱりそうなるわよね」
「僕達もそうだし」
「落語を聞いたら」
「こっちの方がいいよ」
「お笑い自体がね」
 皆も言いました。
「日本にいても」
「それでもね」
「お笑いは上方だよね」
「関西の方がいいね」
「関西に住んでるからね」
 それでとです、先生は笑って言いました。 
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