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オズのカリフ王

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第四幕その五

「キャンプもして」
「一日か」
「余裕があったらだけれど」
「余裕は先程お話した通りな」
「あるのね」
「そうじゃよ」
 こうポリクロームにお話しました。
「しっかりとな」
「ならいいわね」
 ポリクロームもそれならと応えました。
「一日ね」
「あそこで楽しむのじゃな」
「そうしましょう」
 是非にというのでした。
「今からね」
「あちらでな」
「楽しい時間を過ごしましょう」
 こうお話をしてです。
 飛行船を浮島全体がそうなっている公園の端に降下させてでした。
 着陸して出ました、すると。
 目の前は草原でした、草原にバイソンや兎にプレーリードッグといた生きもの達がいてそこに妖精や天女に天使、龍騎士といったお空の人達が一緒にいて遊んでいます。
 その光景を観てです、ジョージは思いました。
「プレーリーだね」
「ああ、アメリカのだね」
 神宝はプレーリーと聞いて応えました。
「平原地帯だね」
「あそこにはバイソンがいて」 
 恵梨香はそのバイソン達を見ています。
「他の生きもの達もいるから」
「兎にプレーリードッグもね」
 ナターシャは彼等を見ています。
「いるわね」
「ここはまさにプレーリーだね」
 カルロスも言います。
「お空の上だけれど」
「いや、お空の上にプレーリーがあるなんて」
 ジョージはさらに思いました。
「流石オズの国だよ」
「ううむ、これは素晴らしい」
 ノーム王も目の前の光景について言います。
「空の上の大平原とは」
「森もあってジャングルジムもあってよ」
 ポリクロームがここでまたお話します。
「湖や川もね」
「あるのじゃな」
「そうよ、この公園にはね」
「浮島全体が公園となっていてか」
「楽しめるの、それでね」
 ポリクロームはノーム王にさらにお話しました。
「お空の色々な人達がよ」
「遊びに来てか」
「楽しんでいるのよ」
「そうなのじゃな」
「ここに飛んで来てね」
「飛べるとじゃな」
「それも出来るのよ」
 こうお話します。
「皆ね」
「それは凄いのう」
「それでこれからだけれど」
 トロットが言ってきました。
「これからね」
「ええ、どうして遊ぶか」
「皆でね」
 トロットは笑顔で言いました。
「まずはこのプレーリーで生きもの達と触れ合いましょう」
「バイソンや兎やプレーリードッグとですか」
「そうしてね」
 そのうえでというのです。 
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