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神々の塔

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第三十四話 夜のアリアその五

「敵が多いな」
「そうした塔やね」
「私も実感するわ」
「今攻撃したし」
「ほんまな」 
 この身でというのだ。
「そうなったわ」
「そやね」
「もうかなり進んだが」
「色々わかってきて」
「そしてや」
 それにというのだ。
「今のこともな」
「わかってきたね」
「そうなったわ」
 実際にというのだ。
「私も」
「うちもやで」
「そしてそれはな」
「皆もやね」
「わかってきたわ、それもや」
 中里が答えた。
「よおな」
「わかってきたな」
「そうなったわ」
 こうリーに話した。
「もう結構おるしな」
「そうなってきたな」
「ああ、その場所を知るには」
「その場所に行ってな」
「おることやな」
「一度観るよりもな」
 その場所をというのだ。
「じっくりとや」
「その場所におるとやな」
「よくわかるわ、百聞は一見に如かずでや」
「おるとやな」
「その一見よりもや」
 さらにというのだ。
「わかるわ」
「見るより感じるとやな」
「さらにな」
「わかるな」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうなるわ」
「そういうことやな」
「日本もそうなのよね」
 アレンカールは自分達が今起きた世界で暮らしている国のことも話した、他国から来ている面々からしても第二の祖国になっているこの国のことをだ。
「子供の頃聞いてけったいな国があるってね」
「思ったな」
「もう何から何までね」
 メルヴィルに応えてさらに言った。
「けったいな国やって」
「わしも思ったわ」
「そうよね」
「そして実際に日本に留学して」
 それも子供の頃、小学校入学からだ。
「さらにね」
「その目で日本を見てな」
「これはほんまにね」
「けったいな国って思ったら」
「あらゆる時代のものが一緒にあって」
 日本の中にというのだ。
「色々な国のものもね」
「あるさかいな」
「それな」
 トウェインも言ってきた。
「ほんまな」
「けったいよね」
「わいも思ったわ」
「そうよね、しかもね」
 アレンカールはさらに話した。 
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