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ハッピークローバー

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第九十三話 最悪の日その十一

「あのままいったら」
「やっぱりそうよね」
「そもそも学校行かないって堂々と言って」
「それをしてね」
「義務教育なのにね」
 かな恵はこのことも指摘した。
「それを許す親御さんもだし」
「そんな親御さんの教育だとね」
「もう絶対にね」
 それこそというのだ。
「いい風にはね」
「ならないわね」
「そうだと思うわ」 
 富美子に眉を曇らせたまま話した。
「そう思うと私達はね」
「学校に行くことね」
「そうよ。しかし」
 かな恵はこうも言った。
「どう見たって頭のいいお話じゃないわね」
「そうよね、失敗するのがね」
「目に見えてるわよね」
「あの子はね」
「人生そのものをね」
「そうした子それに親御さんってあれよね」 
 一華も言ってきた。
「大抵お金遣い荒いわよね」
「そうよね」
 富美子もそれはと答えた。
「もうあるだけ使って」
「湯水みたいにね」
「後先考えない贅沢して」
「それがずっと続くって思っていて」
「贅沢なのよね」
「そうよね」
「それで人気がなくなって」
 そうしてというのだ。
「視る人いなくなって」
「広告収入もなくなって」
「それで贅沢だけして」
「後は地獄になるってね」
「そんな展開よね」
「子役であてた家庭みたいに」
「浪費癖もついて」
 そうもなってというのだ。
「治らなくなって」
「それで人気もなくなって」
「楽に稼げると思って」
「子供さんの稼ぎでね」
「何時までもそうして暮らせると思って」
「堕落して」
「そうなって」
 そしてというのだ。
「後は転落」
「そうなるのよね」
「家庭崩壊とかにもなって」
「地獄よね」
「本当に」
「そんな地獄いらないわよ」
 留奈は真顔で言った。
「どんな地獄もいらないけれど」
「そうした地獄もね」
「いらないわよ」
 富美子に真顔で言った。
「本当にね」
「そうよね」
「それであの子もね」
「家庭単位でそうなるってね」
「何か未来見えるわよね」
「どうしてもね」
「いや、人間そうなったら」
 留奈はさらに言った、真顔のままで。
「目も当てられないわよ」
「それね、あの子だけじゃなくて」
「親御さんもね」
「絶対に碌なことにならないから」
「学校は行かないとね」
「どんな状況でもいじめとかない限りは」
 それならとだ、富美子は言った。 
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