超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~
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第四百十八話 戦いの先に待っていたもの その2
第四百十八話 戦いの先に待っていたもの その2
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『紅軍連合』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。
裏切り者である石川ユニの密告により、ヴァサマ山に進軍を開始したケーサツとジエータイ。
正面からの戦闘では勝ち目がない紅軍連合は部隊を五つに分けて、逃走を開始した。
五つの内、一つの部隊の隊長に任命されたエーイチロウはケーサツとジエータイと激戦を繰り広げながら逃走を続ける。
途中、戦闘で3人の仲間を失うも、エーイチロウの部隊は先の見えない明日に向かって、山道を進み続けるのだった。
空は快晴、日光がまぶしい。
逃走を続けるエーイチロウの部隊に所属するメンバーたちの体力にも限界が来ていた。
その主な原因は水分不足だった。
しかし、水分を摂取するために下山すれば、ヴァサマ山を包囲しているケーサツとジエータイに捕まってしまう。
このままでは、ケーサツとジエータイに捕まってしまう前に、水分不足で部隊が全滅してしまう可能性がある。
山中を歩き続けながら、打開策を考え続ける能沢エーイチロウ。
エーイチロウの背後を歩くメンバーも、水分不足を嘆いたところで状況が変わることがないことを理解しているのか、あえて不満を口にしない。
先頭を歩くエーイチロウの足が突然止まる。
「う、ウソだろ...‼どうして、こんなところに...‼」
エーイチロウたちの目の前には豪邸があった。
理由地エルも思わず呟く。
「ゆ、夢じゃ、ないんですよね...?」
日加リュージが続く。
「と、とりあえず、無理を承知でも、水をもらえるか交渉してみよう‼」
エーイチロウがその提案を否定する。
「いや、交渉する必要はない、どうせ俺たちは指名手配犯だ、ここは武力で強引にいこう」
エーイチロウの言葉に自らが指名手配犯であることを再認識する部隊のメンバー達。
エーイチロウ達は、まるで砂漠にオアシスを見つけたかのように、豪邸に向かって走る。
エーイチロウたちは豪邸の庭に侵入。
エーイチロウは庭で花に水やりをしていた女性に向かって銃を構える。
「僕のこと知ってますか?」
「し、指名手配犯...紅軍連合の、能沢エーイチロウ...‼」
「正解です、今から、あなたを縄で拘束させてもらいます、反抗した場合は銃殺します」
豪邸の主と思しき女性が花の水やりに使っていたじょうろで襲いかかってくる。
「う、撃ちたきゃ、撃ちなさいよ‼でも、銃を撃ったら、その音で、ここにに一斉にケーサツやジエータイが集まってくるわよ‼」
「なら、音を立てずに殺せばいいんですよ」
エーイチロウは上着のポケットから出したナイフで女性の首を切り裂く。
エーイチロウ達は主をなくした豪邸に侵入する。
日加リュージが歓喜の声を上げる。
「おい、みんなァ‼冷蔵庫にたんまりごちそうがあるぞ‼」
エーイチロウ達は水道の水で、水分摂取を行う。
理由地エルが告げる。
「水分不足で弱っていたところに、こんな豪邸と遭遇するなんて、なんか色々と都合が良過ぎませんか?」
加藤モトヒロが答える。
「まぁ、確かにここまでの道のりを考えれば、素直に喜べないよな、まるで夢を見ているみたいだぜ」
上松サトツが冗談を言う。
「本当だよ、もしかしたら俺たちはもう、どっかで死んでて、ここは天国だったりしてな、あはははははッ‼」
絶体絶命の状況下で見つけた楽園に、メンバー達は久しぶりに笑い声を上げながら楽しそうにしている。
豪邸の主の死体を庭に埋め終えたエーイチロウがみんなに指示を出す。
「庭に車を見つけた、ここで一日、休憩をとったら、食料と水分をあるだけ奪って、再び逃走を開始する、みんな、ここまで道のり、ご苦労だった、ゆっくりと休んでくれ」
部隊のメンバーたちがジャンケンで風呂に入る順番を決めている。
その間、エーイチロウは2階から双眼鏡で、外の監視を行っている。
背後から日加リュージが告げる。
「エーイチロウ、偵察は俺に任せて、お前も風呂に入って、メシ食って、ゆっくり休め」
「ありがとう、でも、この豪邸はいくらなんで目立ちすぎる、ケーサツやジエータイがここを見つけるのは時間の問題だ」
「だろうな、そんで悪い知らせだ、さっきテレビのニュースで見たんだが、倉都テツオと伸重フサカの部隊が全員、逮捕されたらしい」
日加リュージの報告に、エーイチロウは目をつぶって、辛そうに答える。
「そうか...」
「ここも時期に見つかる、逃走は今日中に再開したほうがいいんじゃないか...?」
「とりあえず、考えてはおこう、それより、部隊のみんなの様子は?」
「だいぶ落ち込んでるよ、倉都テツオは紅軍連合のリーダーだからな...それに、五つの内、二つの部隊が潰れたことで、五つに分散されたケーサツとジエータイの戦力は、残り三つの部隊に集中するはずだ」
「この絶望的な状況だ、部隊のメンバーの中から、死刑を回避するために裏切り者が出るかもな...」
「それはさっき、みんなに一応、確認した、でもみんな、ケーサツとジエータイと最後まで戦うって言ってたよ、まぁ、その場しのぎかもしれんがな...」
「最後まで、か...」
エーイチロウはそう言って、風呂に入る為に周囲の監視を日加リュージに任せた。
久しぶりに入った風呂がエーイチロウの体の疲労を癒す。
次回予告 戦いの先に待っていたもの その3
※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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後書き
次回もお楽しみに
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