| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生の落語

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三幕その六

「そうしないと駄目ですね」
「普通公務員でもそんなことしたらどうなるか」
「言うまでもないですね」
「辞めさせられるよ」
「懲戒免職ですね」
「そうなるから」
 当然というのです。
「もうね」
「そうならないとおかしいですね」
「平然と人を殴ったり罵ったり」
「その跡があったら」
「それこそね」
 まさにというのです。
「問題になるよ」
「絶対に」
「そうなることがね」
「普通ですね」
「その普通でないのがね」
「日本の学校の先生ですね」
「その先生が正座をさせて」
 体罰でというのです。
「正座というものに悪い印象を与えることもね」
「よくないことですね」
「そうだよ、全くこうした先生はね」
「一人でも多くですね」
「処分されないとね」
「日本の教育はよくならないですね」
「そうだよ、正座を体罰にすることも」
 このこともというのです。
「駄目だよ、しかし落語でも正座はしても」
「それは絶対ですか」
「本来はね、けれどね」
「それでもですか」
「どうしても無理だったり」 
 先生は考えつつお話しました。
「あと楽しんでもらって笑わせる」
「それが落語ですね」
「それで自分が苦しかったら」
 落語をしてというのです。
「あまりね」
「よくないですね」
「そうだよ、考えてみればね」
 こう言うのでした。
「だからどうしても無理なら」
「こだわらないですね」
「楽にしていいかもね」
 正座をしなくてもというのです。
「少なくても人にさせて自分にしない」
「そんな人の言うことはですね」
「聞いても無駄だしね」
「人にあれこれ言う資格ないですね」
「今僕がお話したみたいな先生はね」
 先生も鮟鱇を食べながら言います。
「絶対にね」
「いてはならないですし」
「そんな先生が関わっている場所にもね」
「いたら駄目ですね」
「どんな立派なものをやっている場所でも」
 それでもというのです。
「そんな先生がまともに教える筈ないからね」
「殴って蹴って罵って」
「生徒を正しく教える筈ないね」
「むしろ傷付けるだけだね」
「トラウマ負わせたりね」
「するよ、だからね」
 間違いなくそうなるからだというのです。
「そんな先生が顧問の部活はね」
「最初から入らない」
「入っても問題があるとわかったらすぐに辞める」
「そうすることだね」
「それが一番だよ」
 こう言うのでした、そしてです。
 そうした先生のお話をしてから鮟鱇鍋をさらに食べていきます、そこで先生は今度はこんなことを言いました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧