オズのカリフ王
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第三幕その五
「今から気分よくね」
「歌って踊るか」
「そうするわね」
「そうか、ではわし等も」
「一緒になのね」
「昨日と同じくな、景色も楽しんで」
それと共にというのです。
「歌って踊って」
「楽しみましょう」
「そうしよう」
つぎはぎ娘に笑顔で応えてでした。
早速彼女と共に歌と踊りを楽しみます、そこに他の皆も入って楽しい汗をかきました。その後休憩をしていますと。
お外には沢山の色々なお魚や鳥が泳いでいてです。
ドワーフ王はしみじみとなってそれで言いました。
「オズの国では空も魚が泳ぐと聞いていたが」
「まことであったな」
ノーム王も見て言います。
「鳥が飛んでな」
「魚も泳ぐ」
「そうした空だな」
「見るのだ」
ドワーフ王は親友であるノーム王にお空のある場所を指差して言いました。
「あちらに鯨がいるぞ」
「おお、ザトウクジラだな」
ノーム王も見て言います。
「空を泳いでいるな」
「楽しそうにな」
「まるで地下の湖や川の中にいる様だ」
「そこを潜水艇で進んでいる様だな」
「ウミヘビもいるしな」
「実に面白い」
「全くだ」
他のノームやドワーフの人達も見て大喜びです、王様達はその様子も見て笑顔になってお話しました。
「皆も喜んでおる」
「それは何よりだ」
「では我等もな」
「共に楽しもうぞ」
「鳥やお魚だけじゃないわよ」
トロットが大喜びの王様達に言ってきました。
「見て、天使も龍騎士の人達もいて」
「そうだな」
「色々な人も飛んでいるな」
「ドラゴンも龍もいる」
「キマイラやスフィンクスもいるな」
「仙人も雲に乗って飛んでいる」
「飛行機もあるしな」
「お伽の国のお空はね」
まさにというのです。
「こうしてね」
「色々なものが飛んでいてか」
「ただ景色がいいだけではない」
「賑やかな場所か」
「そうなのよ」
これがというのです。
「だから見ていて飽きないのよ」
「あの、それでなんですが」
ここでジョージがノーム王に尋ねました。
「さっき地中の湖や川のお話をされましたが」
「地底湖や地下の川の話は知っておろう」
ノーム王はそこから答えました。
「当然そこにはな」
「色々な生きものがいて」
「鯨もな」
「いるんですね」
「普通にな、鰐等もおるぞ」
「地底湖とかに」
「恐竜もおる」
この生きものもというのです。
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