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妻にミニスカートを穿かせる理由

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第四章

「動きやすくて身体にフィットして」
「その感覚がいいのね」
「ブリーフは嫌って言ってても」
「ああ、ブリーフはね」 
 みのりはこの下着については嫌そうに応えた。
「あの漫画の剃刀みたいな目の」
「スナイパーよね」
「あの人が穿いてるのよね」
「しかも白ね」
「何かあの下着姿見て」
 そのキャラの白ブリーフ姿をというのだ。
「あとたまたまホモの漫画読んだら」
「ブリーフだったの」
「はじめて見ちゃった先生の白いブリーフって台詞があって」 
 それでというのだ。
「その漫画の絵柄に凄い拒否反応あって」
「あんた腐女子でもないし」
「お姉ちゃんと一緒でね」
 このことはというのだ。
「それでね」
「そういうのは駄目で」
「それでなのよ」
「ブリーフ嫌になったのね」
「そうなの」
「私はやらないかの漫画見てよ」
 この作品も同性愛の作品である、ネットでは一時一世を風靡した。
「何かね」
「ブリーフ嫌になったの」
「そうなの」
 これがというのだ。
「そこは姉妹一緒ね」
「そうね、ブリーフはないわ」
「同性愛は別にどうでもよくてもね」
「ブリーフはね」
「あのスナイパーの人も穿いてるし」
「あの漫画確かに名作だけれど」
 面白い、このことは紛れもない事実である。
「連載五十年以上続いてるのもね」
「道理よね」
「作者さんお亡くなりになっても」
 それでもであるのだ。
「続いているのもね」
「わかるわね」 
 二人で作品自体はよしとした、だが。
 みのりはあらためてだ、その作品について言うのだった。
「あの主人公よく見たら滅茶苦茶変よね」
「人後ろに立ったら殴るしね」
「他のこともね」
「物凄く変ね」
 さつきも否定しなかった。
「もう他の人の漫画とかでネタになって」
「弄られる位ね」
「あのキャラ物凄く沢山の他の人の作品に出たけれど」 
 それでもというのだ。
「常にね」
「弄られてるのね」
「もう大リーグボール投げてた人の漫画のキャラ並に」
 そこまでというのだ。
「ネタにされてて」
「弄られてるわね」
「もう昭和の頃なんて」
 その頃の漫画ではというと。
「これでもかっていう位にね」
「出てたのね」
「そうなのよ」
「そうだったの」
「そんなキャラよ」
「変だからこそネタにされるのね」
「そのキャラ思い出すから」
 さつきは言ったことだがみのりも頷いている。
「それならね」
「もうよね」
「ブリーフはね」
「特に白は」
「少なくとも私達はね」
「抵抗あるわよね」
「変態の下着とさえね」
 そこまでというのだ。 
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