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八条学園騒動記

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第七百十三話 ドクガエルその十二

「一体な」
「そうなりますね」
「そうだ、柳田算数は連合四兆の中でもだ」
 エウロパから見て話すのだった。
「最も愚かで下らない」
「そうした輩ですね」
「連合は確かに広く誰でもいられるが」
 そうした社会だがというのだ。
「しかしな」
「その様な輩はですね」
「いてはならない」
「絶対にですね」
「少なくともものを書いてはならない」
 絶対にというのだ。
「連合で最も質の悪い輩が集まる教師をな」
「していればいいですね」
「その方がましだ」
「下らない本を書くよりも」
「誰の何の役にも立たない様なな」
 そうしたというのだ。
「下らない本なぞより遥かにましだ」
「如何に質の悪い者達の中にいても」
「それでもだ」
「そうなのですね」
「そうだ、無能な働き者は有能な働き者になるが」
「そうした輩はですね」
「屑は屑のままだ」
 それは変わらないというのだ。
「だからな」
「何にもならないですね」
「無能な働き者は有能な怠け者よりも見どころがある」
 こうもだ、大尉は話した。
「有能な働き者になるからな」
「だからですね」
「そうだが」
 それでもというのだ。
「屑は変わらない」
「屑のままですね」
「ゼークトはそこまで見ていなかったか」
「人格と向き不向きまでは」
「幾ら有能でもだ」
 即ち有能な働き者であってもというのだ。
「ラウレンチー=ベリヤを用いられるか」
「害毒が凄まじいですね」
「幼女を襲って楽しみ職権を私物化してだ」
「楽しみで人を殴り続けて殺しますね」
「性犯罪者のシリアルキラーだ」
 それがベリヤという男であった、秘密警察のトップに立つとその職権を濫用し無数の性犯罪自分が起こしたそれを揉み消していたのだ。
「そんな奴はだ」
「用いては国家が腐りますね」
「あの様な輩を用いる組織は終わる」
「事実ソ連は崩壊しました」
「ベリヤが死んで四十年もたなかった」
 尚その死因は刑死である。 
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