イベリス
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第百十三話 本格的な秋その四
「思っていないみたい、アニメで変形するロボットが出て」
「ロボット?」
「人型だと烏賊で変形するとエイみたいで」
「それは美味しそうね」
母はそのロボットの話を聞いて言った。
「またね」
「私もそう思うけれど」
それがというのだ。
「イギリスの子はね」
「美味しいと思わないのね」
「悪魔みたいだって」
「悪魔?烏賊はイギリスだとデビルフィッシュっていうし」
「英語だとね」
「それで悪魔ね」
「エイもね」
この魚もというのだ。
「食べないし」
「美味しいと思わないのね」
「私このロボット好きだけれど」
それでもというのだ。
「ゲームでも出てるし」
「アニメだけじゃなくて」
「そうなの、人気のあるシリーズに出て来て」
「ああ、その作品のゲームになのね」
「出てて美味しそうな外見だから」
「あんたも好きなのね」
「それがイギリスだと」
この国ではというのだ。
「本当にね」
「食べないからね」
「怖いとか言うのよ」
そのロボットをというのだ。
「本当に全くね」
「食べなくて」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「そう言うのよ」
「それも文化よ」
「そういうことね」
「そうよ、イギリスの食文化よ」
こう咲に話した。
「生ものそれで烏賊も食べないことも」
「エイもよね」
「それもね」
まさにというのだ。
「イギリスの文化よ、それで日本みたいにね」
「生もの食べて烏賊も食べる」
「烏賊もお刺身もね」
これもというのだ。
「食文化よ、あと烏賊を生で食べる時は注意しなさい」
「虫ね」
「そう、アニサキスがいるから」
この寄生虫がというのだ。
「冷凍したものをね」
「食べることね」
「じっくりと冷凍して」
まずそうしてというのだ。
「それからね」
「解凍するのね」
「それから食べるのよ」
「烏賊はそうしないと危ないのね」
「よく火を通すか」
若しくはというのだ。
「そうして食べるのよ、あと切身もね」
これもというのだ。
「よく入れるといいのよ」
「それで虫切るのね」
「よく見ると身の上で動いてるから」
そのアニサキスがだ。
「だからね」
「切って殺すのね」
「だから烏賊の身によく切り身を入れるのよ」
「そういうことね」
「そうしたことに注意して」
そのうえでというのだ。
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