オズのカリフ王
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第二幕その一
第二幕 いざ出発
魔法使いは臆病ライオンと腹ペコタイガーと共にウィンキーの国からエメラルドの都に戻って来ました、見ればかかしと樵も一緒です。
ビリーナは彼等を見て言いました。
「そういえば魔法使いさん達は今日戻って来る予定だったわね」
「うん、気球で出発してね」
魔法使いはビリーナに笑顔で答えました。
「そして気球で戻って来たよ」
「それで速かったのね」
「今回はお空から行こうと思って」
それでというのです。
「気球を使ったけれど」
「正解だったのね」
「うん、楽しい行き来で」
それでというのです。
「お仕事もね」
「楽しかったのね」
「かかし君樵君とね」
今一緒にいる二人と、というのです。
「道の修理をしてきたよ」
「それはよかったわね」
「無事に終わったよ」
臆病ライオンが楽しそうに言ってきました。
「道の修理はね」
「いや、随分壊れている部分があったけれど」
腹ペコタイガーも言ってきました。
「それがだよ」
「無事に修理出来たね」
「そうなったよ」
「有り難いことにね」
「これで皆楽しく道を歩けるよ」
樵はその道達があったウィンキーの皇帝として述べました。
「修理出来たからね」
「それが終わってね」
かかしも言ってきました。
「僕達はオズマに挨拶に来たんだ」
「それで二人も来たのね」
「そうなんだ、それでだけれど」
「お話は聞いたよ」
かかしと樵は笑顔で言いました。
「ノーム王が来るそうだね」
「ドワーフ王と一緒に」
「お空の国々の歴訪の為にね」
「宮殿の飛行船を借りて行くそうだね」
「そうなの、もう準備は出来たから」
それでとです、オズマもお話します。
「後はお二人が来ればね」
「それで出発だね」
魔法使いが応えました。
「こちらの参加者の人達と一緒に」
「そうなっているわ」
「そうなんだね、ではね」
「ええ、私達はね」
「宮殿に残ってお仕事をしよう」
「そうしましょう」
「それでお二人は何時来るの?」
つぎはぎ娘はオズマに尋ねました。
「一体」
「今日のらしいわ」
「あら、今日なの」
「さっきノーム王からメールが届いたけれど」
オズマは自分のエメラルドで造られた携帯電話を出してお話しました。
「今日のお昼にはね」
「こっちに到着するのね」
「そうなるわ、だからお二人が到着したら」
その時はというのです。
「早速ね」
「出発するのね」
「そうしてもらうわ」
こう言うのでした。
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