のどかでも狩猟犬なので
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第二章
ふわりの方が追いかけている、友人はその様子を見て言った。
「体格全然違うのにな」
「トイプードルとコリーじゃな」
「そっちの娘の方が追い掛けてるな、あの娘のどかな性格だろ」
「ああ、ふわりはな」
実際にとだ、洋介も答えた。
「そうだよ」
「その割にな」
そう聞いているがと洋介に話した。
「あの娘の方が活発だな」
「親父とお袋が言うにはな」
それならとだ、洋介は友人に話した。
「トイプードルって狩猟犬だろ」
「だからか」
「ああ、それでな」
その為にというのだ。
「のどかな性格でも動く時はな」
「活発か」
「そうみたいだな」
「そういえばコリーって牧羊犬でな」
「比較的大人しいよな」
「狩りをするんじゃないからな」
その目的で生み出された犬ではないというのだ。
「身体は大きくてもな」
「それでふわりはのどかでもな」
「その違いってあるな」
「どうしてもな」
二人で話した、だが。
二匹は決して争ってなかった、楽しく遊んでいてだ。
洋介はその二匹を見てだ、友人に微笑んで言った。
「けれどどっちの娘もな」
「いい娘達だな」
「ああ、凄くな」
こう言うのだった、そして二人で二匹のところに行って一緒に遊んだのだった。
のどかでも狩猟犬なので 完
2023・8・23
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