ドリトル先生の落語
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第一幕その十二
「言われていてね」
「良質なお笑いだね」
「それで笑うといいのね」
「心には」
「そうだよ」
微笑んでお話するのでした。
「だからそうしたお笑いをね」
「観ていくことだね」
「僕達も」
「そうすることだね」
「そうだよ、良質なお笑いは心もね」
これもというのです。
「よくするんだよ」
「そう思うとね」
「笑うことって大事だね」
「そしてお笑いも」
「本当にね」
「笑えない人は不幸だよ」
先生はこうも言いました。
「それだけでね」
「確かにそうだね」
「笑えたらそれだけで幸せになれるし」
「笑えないならね」
「それだけで不幸になるね」
「テレビから人が離れた原因は他にもあってね」
先生はあらためてこの媒体のお話をしました。
「夜の報道番組はずっといつも不況を言っていたからね」
「日本じゃそうだったんだ」
「毎晩言ってたんだ」
「不況って」
「景気が悪いって」
「実は日本の経済はそんなに悪くなかったし今もそうだけれど」
それでもというのです。
「言葉の力特にテレビで映像まで入れると強くて嘘もゴリ押ししたらね」
「実際はそうでなくても不況って言い続けたら」
「そう思えるんだね」
「視聴者の人達も」
「自然に」
「それでずっと不景気だって思っていたんだ」
かつての日本人はというのです。
「けれどそう言ってる人達が実は何億もの年収得ていたからね」
「スポーツ選手のトップじゃない」
「毎日不況言ってて年数億って」
「ある意味凄いね」
「マスコミの人達だけなんて」
「マスコミ栄えて国滅ぶ様な」
そうしたというのです。
「酷い状況でそれがネットで検証されてわかって」
「ああ、皆怒ったんだね」
「不況ばかり言ってる人が年何億も貰う」
「そうした状況がわかったんで」
「だからだね」
「そうだよ、そんな害にしかならない番組なんて誰も観ないから」
それでというのです。
「尚更ね」
「テレビから離れたんだね」
「手抜きのバラエティ番組ばかりで」
「そんな報道番組もあるから」
「それでだね」
「実際不況と言われる中で巨人は青天井のお金の使い方をしていたよ」
このプロ野球のチームはというのです。
「あそこはマスコミが親会社でね」
「ああ、お金あったんだ」
「不景気って言いながら」
「巨人は」
「ちょっと見ればわかったしね」
不景気の正体がです。
「不景気って言ってる人達がお金持ちならね」
「誰だっておかしいと思うね」
「そしてそんな人達に怒るね」
「そうだね」
「そうなるね」
「そうだよ、だからもうテレビはどんどん落ち目になってるんだ」
こうしたこともあってというのです。
「そして貧すれば窮するで」
「悪い手ばかり打って」
「さらに悪くなってるんだね」
「日本のマスコミは」
「そうだよ、特にテレビがそうだから」
それでというのです。
「傾く一方なんだよ」
「だから観ない方がいい」
「お笑いでも」
「そうだね」
「そういうことだよ」
こう言ってでした。
先生は今は井原西鶴の本を読んでいきます、そして日本のお笑いについてさらに学んでいくのでした。
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