星河の覇皇
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第八十四部第四章 続く会談その四十
「実にね」
「全くです」
「ではですね」
「我々も食べて」
「そうしてですね」
「明日も頑張るわ」
こう言うのだった。
「それで思うことは」
「といいますと」
「カレーについてですか」
「思われることですか」
「ええ、それはね」
それはというと。
「イチロー選手だけれど」
「プロ野球の」
「あの人ですね」
「二十世紀から二十一世紀に活躍した」
「あの外野手ですね」
「ええ、彼はね」
そのイチローはというのだ。
「毎朝食べていたわね」
「そうした時期があったそうですね」
「それで活躍していましたね」
「そう言われていましたね」
「あの人は」
「そう思うとね」
そのイチローのことからというのだ。
「やはりね」
「カレーはいいですね」
「こうした時もよくて」
「毎朝食べてもですね」
「いいものですね」
「そうよ、だからね」
それでというのだ。
「私達も今食べて」
「これからも頑張ることですね」
「朝食の時もこうお話しましたが」
「それでもですね」
「カレーも然りですね」
「そうよ、では食べましょう」
こう言ってだった、伊東はそのカレーを食べる。そしてその中で彼女はこういったことも言ったのだった。
「今日はチキンカレーだけれど」
「総理もお好きですね」
「このカレーは」
「そうなのですね」
「そうよ」
こう答えるのだった。
「お野菜も多いから」
「余計にですね」
「お好きだからこそ」
「召し上がられますね」
「そうよ。ではね」
伊東はまた言った。
「皆で食べましょう、それとね」
「それと?」
「それとといいますと」
「カレーで言うけれど」
スプーンでカレーを食べつつ言うのだった。
「マウリアは最近連合と疎遠になっているわね」
「エウロパに接近していますね」
「特にジャバル副主席が」
「何かとエウロパの要人と会い」
「交流も深めていますね」
「ええ、バランサーとしてエウロパに寄っているにしては」
それでもというのだ。
「どうもね」
「エウロパに寄り過ぎですね」
「それにしては」
「エウロパを助けている様な」
「そうした風ですね」
「自分達の技術も」
それもというのだ。
「エウロパに渡しているわね」
「その情報もありますね」
「マウリアの技術者もエウロパ入りしているとか」
「市民交流も盛んですし」
「何かありますね」
「そうね、あまり目立つ様だと」
伊東は鋭い目になって述べた。
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