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星河の覇皇

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第八十四部第四章 続く会談その三十九

「そしてね」
「ベトナムから撤退しましたね」
「その威信を大きく損ね」
「そしてモラルの低下も招き」
「多くの予算を浪費しましたね」
「戦死者も多く出て」
「失ったものは大きく」
 アメリカのそれはというのだ。
「ベトナムが得たものはね」
「大きかったですね」
「そのことを見ますと」
「やはりですね」
「我々もですね」
「中央政府に対しては」
「本気にさせないことよ、少なくともね」
 それこそという口調での言葉だった。
「中央政府とは全面対決にはね」
「入らないですね」
「それは避けますね」
「そうして国益を得る」
「それが理想ですね」
「そうよ、そして対決の長さは」
 それの話もした。
「出来る限り短くよ」
「その通りですね」
「対決は最早避けないですが」
「こちらから売りますが」
「それでもですね」
「そうよ、衝突はしてもね」
 例えそれを選んでもとだ、伊東は話した。
「出来る限りね」
「短くですね」
「そうあるべきですね」
「長期の対立は避け」
「短気で終わらせますね」
「衝突は常に短期で終わらせるべきよ」
 それが理想だというのだ。
「いいわね」
「はい、それでは」
「そのことを各国の首脳の方々にもお話されますね」
「そうされますね」
「そうするわ」
 まさにというのだ。
「いいわね」
「はい、それでは」
「そのことも手配しましょう」
「そしてお話して」
「そのうえで、ですね」
「ことを進めるわ」
 こう言ってだった、伊東は食事を摂ることにした。スタッフ達と一緒に摂ったその食事は何かというと。
 カレーであった、そのカレーを食べつつ言った。
「やはり忙しい時はね」
「カレーですね」
「カレーが一番ですね」
「何といっても」
「これが一番ですね」
「ええ、すぐに食べられて」 
 そしてというのだ。
「栄養バランスもいいし美味しい」
「最適ですね」
「忙しい時の食事としては」
「まさにこれですね」
「そう思うわ、普段もよく食べているけれど」
 それでもというのだ。
「やっぱりね」
「こうしたですね」
「忙しい時はですね」
「これが一番ですね」
「本当にね、いい食べものよ」
 スプーンを使い食べつつ言う。 
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