八条学園騒動記
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第七百十二話 地球から消えた生きもの達その七
「入店等は断られず刺青もだ」
「入れていないですか」
「そうだが」
それでもというのだ。
「何しろ碌でもない輩が多いからな」
「警戒されていますね」
「そうなっているのは確かでな」
「聖職者とはですね」
「真逆の見方だ、聖職者と呼ぶなら」
大尉はその場合のことも話した。
「かつてのバチカンのな」
「ああした腐敗した聖職者ですね」
「その様なものだ」
「そうですか」
「そこまで酷いものとみなされている」
連合では学校の教師はというのだ。
「これもまた違いだな」
「国と国の」
「職業の評価も国が違うとだ」
そうなればというのだ。
「全く異なる」
「そうなりますね」
「そういうことだ、だが連合の教育自体は一貫してな」
それでというのだ。
「エウロパに対してだ」
「敵視していますね」
「そうしている、動物園の生きものまで使ってだ」
「敵視する様にしていますね」
「そうだ、当時はだ」
大尉はステラーカイギュウの説明文を詠みつつ話した、発見から僅か二十七年で絶滅したと言われたこの生きもののそれをだ。
「生きものの保護、環境の考えもだ」
「なかったですね」
「そうだったのだ」
「それでそうしたことを言うとは」
「後世の価値観でその時を評価するなぞな」
「問題外ですね」
「そんな愚かはことはない」
こう言うのだった。
「連合はいつもそう言っているが」
「ことエウロパに関しては」
「それを平然と行う」
「そしてエウロパを批判して」
「敵とな」
その様にというのだ。
「みなす様にしているのだ」
「子供ですら」
「そうだ、連合は兎角な」
「エウロパ敵視には手段を選ばないですね」
「貴族は傲慢で平民は愚かでだ」
「環境も平然と破壊する」
「そして侵略も行うな」
そうしたというのだ。
「悪しき存在とだ」
「教えていますか」
「そうしているのだ」
「動物園でもですか」
「特にステラーカイギュウやオオウミガラスはな」
大尉はオオウミガラスも観て話した、観れば観る程ペンギンに似ていると思いつつそのうえでのことfだ。
「大人しく警戒心がない」
「無害ですね」
「そうした生きものだからな」
「絶滅させたとなると」
「それこそだ」
まさにというのだ。
「エウロパを敵視する政策にはだ」
「相応しいですね」
「そうだ」
「そういうことですか」
「他にもな」
そえこそというのだ。
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