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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第四百七話 混乱 その1

第四百七話 混乱 その1
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『紅軍連合』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

かくかくしかじかで、計50名を超える紅軍連合の、新たな活動拠点が誕生した。
その名もナガヌォべース。
ナガヌォ県、ヴァサマ山に建てられたので、ナガヌォべース。
アズマ山の時と同じパターンで、ヴァサマ山荘にするべきであるという意見も多数出たが、どうやら、ナガヌォ県にはすでにヴァサマ山荘という名の建物が存在するらしい。
聞いた話によれば、ヴァサマ山荘は楽器製作所の保養所らしい。
こうして、ナガヌォベースでの生活が始まった。
俺たちは、倉都テツオと伸重フサカの命令のもと、戦闘訓練を繰り返す。
そして、食事は極力、山中で採れた山菜や、小動物を調理して、空腹を満たしていた。
その理由は現金はなるべく、武器の生産や、移動費に使うためである。
ナガヌォベース建設から、約1週間後。
早速、メンバーから脱走者が出た。
聞いた話によれば、脱走者は男で、脱走前日に、山の生活についていけないと泣きながら愚痴をこぼしていたらしい。
まぁ、山の生活が大変なのは認めよう。
山にはトイレもない、糞尿は主に、土に掘った穴に行い、そして最後に土をかける。
ドラム缶風呂も存在するが、メンバーの人数の都合で、一日に全員が入れるわけではない。
食料も山菜や、小動物である。
都会での生活に比べれば、どう考えても、衛生面が悪い。
脱走者の男性はどうやら、女性主義者である石川ユニの親友らしい。
そして石川ユニは現在、ナガヌォ県内の交番の偵察をするために、山を下りている。
携帯から、親友が山から脱走したことを聞いた石川ユニは、すぐに捜索役を申し出た。
そして石川ユニは現在、今回の脱走者である、木藤リョウが住んでいるアパートにいた。
どうやら木藤リョウがナガヌォ県内で借りたアパートらしい。
しかし、なぜ、石川ユニが木藤リョウが潜伏しているアパートにいるのか。
その理由は簡単である。
石川ユニと木藤リョウは恋人同士だからである。
木藤リョウは、電話でなぜ山を脱走したのか糾弾してきた石川ユニに、粛正覚悟で自分の住んでいるアパートの居場所を教えたのだ。
石川ユニが不満そうに木藤リョウに告げる。
「どうして、アパートを借りるお金があるのに、すぐにナガヌォ県を出なかったのよ!」「俺がユニを残して、都内に逃げると思うか?ユニ、一緒にナガヌォ県から出よう!紅軍連合の革命活動は、どう考えても現実的ではない」
「どうしてよ!どうして、いきなりそんなこと言うのよ‼今まで一緒に、革命活動を頑張ってきたじゃない!原子力発電所からの敗走後、私がいったいどんな気持ちで都内に潜伏していたことか!こうしてせっかく、ヴァサマ山で再会できたのに、どうして、いきなりこんな無茶するのよ‼」
「そりゃあ、僕も都内で潜伏していた時、君のことを忘れたことは一度もなかったよ、でも、革命活動を通して罪を犯せば、犯すほど、普通の生活が恋しくなったんだ!君も、もう気付いているはずだ、山でどんなに銃の扱い方や、戦闘訓練に励んだところで、ジエータイやケーサツ、BEI軍に勝てるわけがない、ユニ考え直せ、僕と一緒に都内に逃げて普通に暮らそう‼」
「勝てるわ!現に私たちが参加した、あのBEI軍基地襲撃作戦は成功した‼私たちだって本気になればBEI軍の基地の一つを壊滅できるんだって、世間に証明したわ!今すぐ、山に戻りましょう、ちゃんと『自己反省』すれば、みんな許してくれるわ‼」
「君は組織を裏切って『自己反省』したメンバーが、無事だった例をその目で見たことがあるのかい?」
木藤リョウの言葉に、石川ユニの脳裏に、組織から脱退を申し出ただけでひどい拷問を受け、死亡した小島ルルコの姿が脳裏に浮かぶ。
そう、小島ルルコは自ら『自己反省』を申告したにもかかわらず、結局、あの拷問で死亡してしまった。
「ないわ...」
「だろ?紅軍連合のやり方は間違っている、アイツらのやり方でこの国を革命することなんて不可能だ‼目を覚ませユニ‼そして、俺と一緒に都内で普通に暮らそう!」
「普通って何よ‼じゃあ、アンタは女性が差別され続けている今の日本が普通だって言いたいの?私はそんなの嫌よ!このまま女性が男性より不平等な扱いを受けることをよしとした腐った社会で生きるぐらいなら、革命活動で死んだほうが百億倍マシよ‼」
「そうか...君の気持ちは、よくわかったよ、どうやら、僕たちはもう一緒にはいられないようだ。君は僕の居場所を山のみんなに報告するのかい?」
「そんなこと、できるわけないでしょ‼」
「僕は明日、このアパートを解約して、都内に向かう。その前に頼みがあるんだ」
木藤リョウが石川ユニに抱き着く。
「ちょっと、何するのよ!」
しかし、石川ユニは状況に流されるまま、木藤リョウにその身をゆだねてしまう。
別れの挨拶とばかりに、結局そのまま二人は、体を重ねてしまった。
そう、石川ユニは、紅軍連合を裏切った男とセッ●スしてしまったのだ。
この事が後に石川ユニを地獄に追い詰めることになる。

次回予告 混乱 その2

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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後書き
次回もお楽しみに 
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