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博士の挑戦状

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第六十六話

                第六十六話  先生達の行動
 博士との勝負が引き分けに終わってだった。
 今田先生と今日子先生はこれはという場所に行って二人でくつろぎはじめた、椅子もテーブルも使い魔達が用意してだった。
 二人でワインを飲みはじめた、つまみはというと。
「ナッツにチーズにね」
「サラミにクラッカーね」
「この組み合わせだとね」
「気楽に楽しめるわね」
「先生達随分と軽い感じだね」 
 タロはそうしたものを飲んで食べはじめた先生達を見て言った。
「おつまみは」
「そうだな、寒くねえのか?」
 ライゾウも先生達を見て言った。
「あんなのでな」
「今寒いけれどね」
「結構冷えるよな」
「うん、大坂の夜もね」
「この季節」だとな」
「そうだね、おうどんどうかって誘おうか」
 小田切君も先生達を見て言った。
「そうしようか」
「そうだね、あの」
 タロは小田切君の言葉に頷き先生達に声をかけた。
「おうどんどうですか?」
「温まるけれどどうだい?」
 ライゾウも声をかけた。
「おうどんもどうだい?」
「美味しいよ」
「気持ちだけ受け取らせてもらうわ」
「私達はブランデーもあるからそれで煖を取るわ」
 先生達は笑顔で話した。
「だからね」
「おうどんは遠慮させてもらうわ」
「そうなんだ」
「先生達がそう言うならな」
「それならね」
「おいら達はいいよ」
「そうだめ、じゃあ僕達は僕達で楽しもう」
 小田切君は二匹に熱燗を出して話した。
「炬燵の中でね」
「おうどんと熱燗だね」
「蜜柑もあるしな」
「そういうのを飲んで食べて」
「そして楽しむか」
「そうしようね、僕達は僕達でね」
 タロとライゾウにさらに話した。
「それで先生達は先生達でね」
「お酒や食べものを楽しんで」
「勝負を見守ろうな」
「そうしよう」
 こう話してそしてだった。
 それぞれ飲んで食べた、そうして来たるべき博士とカーミラの勝負を見ることに備えるのだった。


第六十六話   完


                  2023・5・28 
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