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神々の塔

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第三十話 多くの神々その十

「ほんまにな、しかしな」
「それでもやな」
「戦では策略も使うが」
「こうした勝負ではな」
「まっすぐでな」
 そうした戦い方でというのだ。
「癖のある戦い方はせん」
「そうやな」
「しかし僕等はどうや」 
 芥川は今度は自分達のことを話した。
「果たして」
「癖のある子ばかりやね」
 綾乃が言ってきた。
「これはうち等十人だけやなくて」
「十星連合の星のモン全員やな」
「個性派集団やね」 
 綾乃は微笑んでこうも言った。
「うち等は」
「そや、大碓命さんは性格は癖があるが」
 それでもというのだ。
「最初に討伐の任を任されたのも辺境の防衛と統治を任されたのも」
「何ていうか王道の展開やね」
「そうなったのはな」
「そうした能力やからやね」
「そや、辺境の防衛とか統治はしっかりとした安定感のある人やないとな」
 そうした人物でないと、というのだ。
「任せられんな」
「うち等でもやね」
「そこを確かにして」
 そしてというのだ。
「安定させんとあかんからな」
「そやから」
 綾乃は今は十星連合の棟梁即ち辺境も見る者として話した。
「ほんま辺境ここで言うのは国境は」
「確かなモンにな」
「統治とか防衛してもらいたいわ」
「実際僕等そうしてるしな」
「それを任された大碓命さんも」
「まさにな」
「そうした方やね」
 芥川に確かな顔と声で話した。
「ほんまに」
「そうした方にはな」
「うち等の癖のある」
「ああ、それぞれの得意とするや」
「戦い方でいったらええね」
「僕は忍術を使う」 
 芥川はまずは自分のことを話した。
「そうしてや」
「戦うね」
「それで皆もな」
「それぞれやね」
「そうして戦っていこな」
「ほなね、うちはもう思い切って」
 綾乃は芥川の言葉に頷いてだった。
 八岐大蛇を出した、そのうえでこの神具の背に術で瞬間移動して移ってそのうえで言うのだった。 
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