星河の覇皇
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第八十四部第四章 続く会談その十九
「お食事はです」
「栄養をだね」
「考えて」
そしてというのだ。
「召し上がって下さい」
「君はいつもそう言うね、忙しい時は」
「むしろです」
「忙しい時こそだね」
「しっかりとです」
「栄耀のあるものを食べる」
「ボクサーの様にとは言いません」
妻は笑ってこうも言った。
「決して」
「ボクサーはね」
「はい、あの人達は特別です」
「食事管理をしないとね」
「すぐに等級に問題が出ますので」
体重の増減によってそうなるからだというのだ、このことはこの時代においても変わらないことである。
「極限の場合もありますが」
「そうではなくだね」
「手早く済ませるのでなく」
「栄養があるものをだね」
「バランスよくかつです」
「しっかりとだね」
「召し上がって下さい、そうすればです」
確かな食事を摂ればというのだ。
「忙しい時もです」
「満足に働けるね」
「ですから」
その為にというのだ。
「くれぐれもです」
「いい加減な食事を摂らずに」
「しっかりとしたお食事をです」
それをというのだ。
「召し上がって下さい」
「いつも通りだね」
「はい、あなたは近頃コレステロールが問題になっているので」
だからだというのだ。
「お肉や卵よりもです」
「お魚だね」
「そちらを多く召し上がって下さい」
そうして欲しいというのだ。
「宜しいでしょうか」
「和食かな」
「そうです、そのうえで」
「健康も守ってだね」
「召し上がって下さい」
是非にというのだ。
「そうされて下さい」
「それではね」
アルギエーリは妻のその言葉に頷いて答えた。122
「そうさせてもらうよ」
「それでは」
「やはり食事は大事だね」
「そうです、確かなものを食べないと」
「満足に働けないね」
「その場はいいですが」
所謂いい加減な食事はというのだ。
「しかしそれが続くとです」
「健康によくないね」
「ただ食べるだけではです」
腹を膨らませるだけではというのだ。
「やがてです」
「健康を害して」
「満足に働けなくなるので」
「忙しい時こそ気をつける」
「そうして下さい、お酒もです」
こちらもというのだ。
「控えて下さい」
「そちらもだね」
「そうです」
こうも言うのだった。
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