星河の覇皇
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第八十四部第四章 続く会談その六
「情報を聞いて」
「そして、ですね」
「その情報を基にですね」
「中央政府への対策を考える」
「そして実行に移しますね」
「そういしていきましょう」
是非にというのだ。
「私達は」
「清掃業ですか」
「言われてみれば省庁に自由に出入り出来ますね」
「そしてお話を聞いていますね」
「中のそれを」
「ですから」
それでとだ、アルギエーリはさらに話した。
「どうかと思いましたが」
「いいと思います」
「確かにああした人達なら聞いています」
「省庁の中の何気ない会話も」
「そこを聞けば」
「それで、ですね」
「情報収集になりますね」
「では早速」
こう話してだ、そしてだった。
ケベック大使館はまずは情報収集にかかることにした、そのことを決めて動くことにしたが今はだった。
それを隠してだ、アルギエーリは中央政府の者達のところに出向いてそのうえでにこやかに声をかけた。
「楽しまれていますか」
「はい」
中央政府の者はアルギエーリに笑顔で応えた。
「実に」
「それは何よりです」
「食事もお酒もです」
「どちらもですね」
「楽しませてもらっています」
「それは何よりです、実はです」
アルギエーリは芝居七分本音三分で応えた。
「今回オマール海老のいいものが入りまして」
「あのフライですね」
「はい、そうしてもらいましたが」
「見事な味です」
そのオマール海老のフライについてだ、中央政府の者は笑顔で答えた。
「素材がいいだけでなくです」
「調理もですか」
「調味料の使い方も揚げ方も」
そのどちらもというのだ。
「素晴らしいです」
「そうですか、そう言って頂けるとです」
「シェフの方もですね」
「喜んでくれます」
「それは何よりです」
「それで、です」
アルギエーリはここでだった。
小さなグラスを差し出した、そこにはシャンパンがある。
そのシャンパンを出してだ、こう言ったのだった。
「お酒もです」
「シャンパンですね」
「飲まれましたか」
「はい、そちらも」
実際にというのだ。
「飲ませてもらいました」
「如何でしたか」
「はい、そちらもです」
どうかとだ、アルギエーリにすぐに答えた。
「素晴らしい味でした」
「それは何よりです、では」
「それではですね」
「より飲まれて下さい」
是非にと言うのだった。
「これからも」
「それでは」
「はい、そして他のお料理も」
オマール海老のフライ以外のそれもというのだ。
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