八条学園騒動記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第七百十話 多彩な生きもの達その六
「しかし連合ではな」
「多いですね」
「そしてそのムスリムからな」
「ラクダを食べるのですね」
「そして日本でもな」
今自分達がいる国でもというのだ。
「食べている」
「そうなのですね」
「それであらゆる部分をだ」
ラクダのというのだ。
「食べている」
「踵もですね」
「当然だ、豚や牛のそうした部分も食べるのだ」
それならというのだ。
「ラクダもな」
「そうしますか」
「そうだ、しかしラクダは見ていると」
大尉はそのラクダ達を見つつ話した。
「私は不思議な気持ちになるな」
「どういうことでしょうか」
「いや、砂漠にいる様な」
「ラクダが乾燥地帯にいるからですか」
「そうだ、その為にな」
だからだというのだ。
「そうな」
「思われますか」
「ラクダは多くの国に棲息していてだ」
そしてというのだ。
「開発した星で乾燥している地域にはな」
「ラクダを導入しますね」
「自然を人工的に造り出すにあたってもな」
連合ではそうしたことも行うのだ、惑星開発の一環として。
「ラクダはな」
「乾燥地帯にですか」
「入れられる」
「そうされているのですね」
「地球を元に多くの生きものをだ」
「造り出した自然の中に入れる」
「海には魚や貝、鯨を入れてな」
そうした生きもの達をというのだ。
「海草もだ、淡水もな」
「そうしますね」
「そうしている、かなりの予算と技術と人手を投入するが」
「惑星開発、自然環境の形成に」
「しかしそれだけの見返りはな」
「ありますね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「だからな」
「連合ではそうしていますね」
「そうだ、そしてだ」
そのうえでというのだ。
「その中でラクダもここにいる生きもの達もな」
「入れられているのですね」
「そして増やされている」
「そうして自然もですか」
「形成される、自然なくしてはな」
とても、そうした言葉だった。
「惑星はだ」
「成り立たないですか」
「緑豊かな」
そうしたというのだ。
「そうした星にはな」
「ならないですね」
「連合は星というとな」
「開発してもですね」
「まさにな」
「緑豊かな星にしますね」
「そうしなければだ」
さもないと、というのだ。
「気が済まないふしがある」
「そうですね」
「冥王星や水星の様な星でもだ」
地球とはかなり環境が違う星でもというのだ。
「そうしたな」
「緑の星にしてな」
「暮らすのですね」
「それだけの惑星技術があるからだが」
「兎角そうしないとですね」
「気が済まないのがな」
それがというのだ。
ページ上へ戻る