八条学園騒動記
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第七百十話 多彩な生きもの達その一
多彩な生きもの達
動物園に入ってまずはだった。
上等兵は象達を見た、その象達の中には。
「マンモスもいますね」
「ナウマンゾウもな」
「他の種類の象達も」
「エウロパにも象はいるが」
しかしとだ、大尉は上等兵に話した。
「連合はな」
「この国はですね」
「星が多いだけあってな」
「自然も豊かで」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「象達もな」
「多くの種類が存在していますね」
「エウロパにもマンモスがいるが」
「しかし」
ここでだ、上等兵はマンモスを見て話した。
「中にはです」
「大型のマンモスもいるな」
「どうもです」
上等兵は他のマンモス達も見て言った。
「普通のマンモスはです」
「小さいな」
「他の種類の象達と比べますと」
「実はだ」
大尉は上等兵に言った。
「マンモスは小型だ」
「象の中では」
「よく大きいとな」
「マンモスと表現されますね」
「しかしだ」
その実はというのだ。
「マンモスはな」
「象の中ではですね」
「小型でな」
それでというのだ。
「それでだが」
「大型のマンモスはですね」
「アフリカゾウ位の大きさがありな」
見てみると普通の象のコーナーにいるアフリカゾウと同じ位の大きさだ、そうしたマンモスもそこにいるのだ。
「オオマンモスと呼ばれる」
「大型なので」
「そうだ」
まさにというのだ。
「そう言われている」
「そうなのですね」
「それでだが」
大尉はさらに話した。
「大きくとも性質はな」
「変わらないですね」
「そうだ、大人しい」
「マンモスは大人しいですね」
「象でだ」
この種類の生きものでというのだ。
「それで草食でだ」
「大人しいのですね」
「近寄って攻撃でもしないとな」
「何もしてこないですね」
「連合では象の家畜化は一般的だが」
「マンモスもですね」
「象牙を切ってだ」
連合では品種改良により象牙は切ってもまた生える様になっている、それで象牙を象を殺すことなく手に入れているのだ。
「それを用いる為にもな」
「マンモスが家畜化されていますか」
「連合ではな」
「そうもしているのですね」
「それでだが」
大尉は話を続けた。
「もう一つある」
「といいますと」
「食べる為にもだ」
「マンモスを家畜化していますか」
「象もな」
「象は美味しいのですか」
「私は食べたことがないが」
それでもというのだった。
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