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イベリス

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第百九話 生と死その十一

「堕ちるだけよ」
「やり直せずに」
「ええ、生きていてもね」
「反省や努力って大事ですね」
「最低限でもいいからね」
「そうしたことをしてこそですね」
「そうよ、しかしこうした人達って他の人に厳しくて」
 そしてというのだ。
「自分達にはね」
「甘いですね」
「自分に甘く他人に厳しい」
「それって最低ですね」
「自分に甘くても他の人にもそうなら」
「まだいいですね」
「理想は自分に厳しく他人に優しくでも」
 それでもというのだ。
「これが案外難しいし」
「自分にも他人にも優しい」
「それならいいけれど」
「自分に甘く他人に厳しいだと」
「駄目かもね」
 これもというのだ。
「他の人のことをあげつらって」
「自分のことはですね」
「ミスしても知らない振りしてたら」
「間違えても悪い部分を見付けても」
「それどころかそれにすら気付かないなら」
 自分達の間違いや悪い部分にというのだ。
「駄目かもね、反省がないと」
「そして努力もですね」
「しないとね」
「駄目なんですね」
「でしょうね、そうした人達って人相にも出るわね」
「人相にもですか」
「野党の人達の顔見たら」
 その人相をというのだ。
「皆どうかっていうものだしね」
「ああ、そういえば」
「人相悪い人多いでしょ」
「特に女の人に」
「でしょ?これは悪いってね」
 そう言える様なというのだ。
「酷いね」
「人相の人多いですね」
「本当に特に女の人にね」
「生き方が出て来るってことですね」
「そうでしょうね、生き方が悪いと」
「それがお顔に出て来るんですね」
「そのままのお顔じゃなくて」
 即ち顔立ちでなくというのだ。
「顔つきよ」
「それが人相ですね」
「それはそれまで生きてきて考えてやってきたことが」
「出て来るんですね」
「だからあの人達はね」
「それが全部悪いから」
 だからだというのだ。
「人相もよ」
「悪くなりますね、高校に入ってから」
 咲はそれからのことを振り返って副部長に話した。
「人相のことよく言われます」
「そうなの」
「ヤクザ屋さんとかも」
「ヤクザ屋さんで人相がいいってね」
「ないですね」
「まさに悪事がお仕事だからね」
 彼等はというのだ。
「それならよ」
「人相が悪くならない筈がないですね」
「そう、だからね」
「ヤクザ屋さんは皆人相が悪いですね」
「最近半グレとかいるけれど」
 そう呼ばれる輩共もというのだ。
「あの人達もでしょ」
「人相悪いですね」
「ファッションもそうで」
 如何にも柄が悪く、というのだ。 
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