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星河の覇皇

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第八十四部第三章 円明園の会議その五十

「悪いものではないみたいね」
「弟子がどれだけ成長したか」
「そのことが見られるからですか」
「だからですか」
「そうよ、そうなるかはわからないけれど」
 それでもというのだ。
「実現したらなば」
「総理もですね」
「全力で向かわれ」
「そして、ですね」
「戦われますか」
「そうするわ、あと彼には言うことがあるわ」
 それが何かというと。
「もう結婚はね」
「されるべきだと」
「その時だと」
「そう言われますか」
「ええ、もういい年齢だから」
 それ故にというのだ。
「そう言ってどれだけ経ったか」
「そうならですね」
「お会いした時は」
「それならですね」
「彼に直接話すわ」
 八条自身にというのだ。
「このことはね」
「そうされますか」
「長官には」
「ご結婚のことは」
「人は結婚をして」
 伊東は連合だけでなくエウロパやマウリアでもそうであるこの時代の良識の話をした、この時代仮定が尊ばれているのだ。
「幸せな家庭を持てばね」
「いいですね」
「独身でいるより遥かに」
「だからこそですね」
「長官にしても」
「もういいお歳ですし」
「結婚は早い方がいいわ」
 伊東はまたしてもこの時代の良識を出した。
「そしてね」
「早いうちにですね」
「幸せな家庭を築き」
「子供も多くもうける」
「そうすべきですね」
「誰もが」
「そう、誰もがだから」
 まさにとだ、伊東は再び言った。
「やはりね」
「長官もですね」
「結婚されて」
「そして幸せな家庭を築かれて」
「お子さんも多くもうけられるべきですね」
「それがひいては彼の幸福になって」
 よき家庭を持ってというのだ。
「そして子供が出来ることがね」
「そのまま国力の発展につながります」
「人口増加にも」
「だからこそですね」
「長官にもですね」
「そう思ってね」
 だからこそというのだ。
「彼にもお話したいけれど」
「果たして、ですね」
「長官が結婚に動かれるか」
「そのことはですね」
「わからないですね」
「残念ながらね」
 どうもというのだ。 
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