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ハッピークローバー

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第八十八話 通天閣その八

「過激派ともつながりあるらしいけれど」
「それって赤軍派とかでしょ」
「革マル派とか中核派とかね」
「どれもテロリストでしょ」
「テロなんかしたら」
 それこそというのだ。
「その時点でね」
「アウトよね」
「そうだしね」
 古田は断言した。
「その過激派とつながりあるとか」
「最悪よね」
「北朝鮮だってね」
 この国もというのだ。
「拉致にテロに核開発に独裁に」
「やりたい放題だしね」
「あんな悪い国ないから」
「そんな国と関係深いとかね」
「しかもお金貰ってるとか」
「どうしようもないわね」
「そんなことしたら」
 それこそというのだ。
「どっちが悪いか」
「そうなるわね」
「というか野党は悪いことをしない」
「悪いことをするのは与党ね」
「そんな考えがまかり通っていたなんてね」
 古田は首を傾げさせて言った。
「昔はおかしかったね」
「そうよね、というか北朝鮮や過激派と仲がいいって」
「もう下手な汚職よりもね」
「悪いわよ」
「昔はネットがなくて」
 それでというのだ。
「マスコミがやりたい放題で」
「マスコミにも多いしね、北朝鮮や過激派と仲いい人」
「中には出版社自体がね」
 執筆者レベルの問題でなくだ。
「過激派みたいな」
「そんなところもあるのね」
「もう出版社の主張がね」 
 出版している書籍全体のそれがだ。
「過激派そのものの」
「とんでもないところもあるのね」
「それも幾つかね」
 一つや二つだけでなくというのだ。
「あるからね、新聞社やテレビ局も」
「大きなところも」
「そうしたところと仲いいところあるし」
「それで与党の悪いことば凄く報道して」
「野党のそうしたことはね」
「報道しなかったから」
「報道する自由があって」
 古田は眉を顰めさせて話した。
「報道しない自由もね」
「あるのね」
「過激派であることを隠して報道したり」
 こうしたこともあった、ベトナム戦争の頃に活躍したべ平連、ベトナムに平和を!市民連合がソ連から活動資金を受けていたことを隠して正義の様に宣伝した番組もあった。
「北朝鮮を宣伝するみたいな」
「そんな報道もあったのね」
「あの国の帰国事業だってね」
 在日の人が北朝鮮に帰るそれをだ。
「やってたし」
「北朝鮮に帰るの」
「あんな国に帰ったらどうなるか」
「地獄に決まってるでしょ」
「事実一人もね」
 それこそというのだ。
「生きて帰ってきてないよ」
「やっぱりそうなるわね」
 理虹もそれはと頷いた。 
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