ドリトル先生と桜島
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第十幕その一
第十幕 桜島を中心に
先生は鹿児島県の地質調査を再開しました、そうしているとです。
先生はあらためてです、皆にお話しました。
「やっぱり桜島から円形にね」
「桜島が近いとだね」
「火山灰が多くなっていて」
「それで遠くなると少なくなる」
「地質も変わってるんだね」
「そうなっているね、前もお話したけれど」
こう動物の皆にお話します。
「やっぱりね」
「そうなんだね」
「そうなってるんだね」
「火山灰の量は」
「そして地質は」
「そして数年前と比べてね」
先生はこちらのお話もしました。
「全体の火山灰の濃度が高まってるね」
「そうなってるんだ」
「それだけ火山灰が降って」
「蓄積されていってるんだね」
「そうなってるんだ」
「そうなんだ、火山灰が降ったら」
その時はというのです。
「お掃除してるけれどね」
「あっ、そうだね」
「そういえばそうしてるわね」
チープサイドの家族がお話します。
「鹿児島の人達って」
「火山灰が降ったらね」
「お家の周りとかのお掃除してるよ」
ホワイティも言います。
「お庭もね」
「火山灰を入れる為のゴミ袋もあるし」
トートーはそちらのお話をしました。
「もうちゃんと用意が出来てるね」
「それだけ火山灰が多いってことね」
ポリネシアは神妙なお顔で言いました。
「鹿児島県は」
「それで地質も変わっていってるんだね」
ジップはしみじみとした口調でお話しました。
「年々」
「お掃除しても火山灰は蓄積されていっているのね」
ダブダブはこう考えました。
「お掃除されていない部分もあるし」
「それで年々変わっていってるんだ」
チーチーは考えるお顔になっています。
「鹿児島県の地質は」
「多分最初は普通の地質だったんだね」
ガブガブはこう考えました。
「鹿児島県も」
「けれど火山が噴火する様になったから」
「地質が変わったんだね」
オシツオサレツも言いました。
「年々火山灰が蓄積されて」
「そうなっていって」
「それで今もなんだ」
老馬も言いました。
「地質が変わっていっているんだ」
「そうなんだ、距離に加えてね」
桜島からとです、先生は言いました。
「歳月もね」
「あってだね」
「年々火山灰が蓄積されていって」
「地質が年々変わっていく」
「そうなっていっているんだ」
「そうなんだ、そのことも調査するとね」
そうすると、というのです。
「わかるよ、火山灰はね」
「もう逃れられないね」
「鹿児島県は」
「それによって地質が変わることも」
「どうしても」
「そうだよ、だからね」
それでというのです。
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